頑張れ。
今日は年度始め。
多くの同輩が今日からその職に就く事を想い、少し、羨む。
みんなには頑張って欲しい。
文献で調べた訳では無いが、「頑張る」とは「頑として張る」事であると解せられるように思う。(「張る」とは、「陣を張る」事だろう)
僕はこの言葉に、「激しい攻撃に曝されながらも、己の居場所を譲らずに立ち向かい続ける様」を想像する。
つまり「頑張る」とは、自己への執着とその主張を意味するのではなかろうか?
だから、「頑張れ」とは「今のお前が考えるそのままでやれ」くらいの意味ではなかろうか?
僕はそう解釈してこの言葉を使っている。
その意味で、みんなには自分を失わず、頑張って欲しいと思う。
ただし、さすがに頑固まで行くとマズいから物事を柔軟に吸収する心も忘れないで欲しい、とも付け加えておこう。
以下蛇足。
昨今、「“頑張れ”は無責任だ」と言うセリフを良く見かける。
だが、それはこの言葉の意味を考えないで使う人が増えてしまったからではないか。
僕も「頑張れ」に関してはその域を出る事が出来ていないが、少なくとも自分なりの意味を用意して言葉を繋ぐ事は心掛けている。
言葉の意味を思わずに、言葉で意思を伝える事はできない。
その意味で、僕を含めて多くの人が不完全なコミュニケーションに悩んでいるのではないかと思う。
言葉のひとつひとつに意味を籠める。
言葉の意味を知る事の意義を教えていない国語教育もまた、きっと不完全なのだろう。