それが真実
「エイプリル・フールは嘘をついても良い日なんだよ」
この季節、幾度と無く繰り返されて来たこの言葉…。
だが、皆さんは知っているだろうか?
実は、この言葉それ自体が、そもそも嘘だという事を。
エイプリル・フールの起源は中世フランスに求める事ができる。
当時のフランスで新暦を採用し、新年が3ヶ月早められた。
しかし、一部の民衆が、旧暦の新年を祝う祭りを行い、それを「4月馬鹿」と呼んだという。
それが通説。
だが真実はこうだ。
A村の村人たち「わーいわーい。新年だ~!」
旅人「あら?あんたたち、なんばしよっとね?暦は変わったとよ?知らんと?」
A村の村人A(お…おい、マジかよ?)
A村の村人B(あ…ああ、俺も今こいつの話で思い出したぜ…)
A村の村人C(やべぇよ、このままじゃ田舎者扱いだぜ?どうする!?)
A村の村人A(何とか…言い訳せねばっ!)
旅人「…なんよ?ひとばほっぽってひそひそ話してから…。まさかあんたら、知らんかったとか言わんよね!?」
A村の村人A「イヤだなぁ。そんなハズ無いじゃないですか。これはですねぇ、祭りなんです」
旅人「祭り?」
A村の村人A「そうそう。皆で嘘の新年を祝う、嘘をつくお祭りなんですよ~。」
旅人「へぇ~」
A村の村人A「今日だけは、誰でも嘘をついていいんです。」
旅人「そらぁ中々面白かね。そや、わしも一つ騙して見せよか。」
A村の村人A「それはそれは、騙せるものならどうぞ…ひっひっひっ」
―そして、この祭りを大いに気に入った旅人によって、この奇妙な風習は広まったという…。
…そう、全てはこの嘘から始まったのだ!
一つの嘘を真実にする為に次の嘘が生み出され、その嘘が次の嘘を呼ぶ!
そしてその嘘は毎年4月1日に繰り返され、積み重ねられ、決して途切れる事無く連綿と続き、20世紀には終に遠く日本にまで到達したのだ!
あの、無知を隠す為の、苦し紛れの仕様の無い嘘が!
怨念の様に人々に取り憑いて拡散し、人々に次々と欺瞞という罪を犯させ続けているのだ!
だから皆、目を覚ますのだ!
「エイプリル・フールだから嘘をついても良い」
そんな、冷静に考えれば有り得ない嘘に騙されてはいけない!
嘘をついて良い日なんて、この世には無いのだ!
皆、騙されてはいけない!
「エイプリル・フールが存在すると言う事」それ自体が嘘!それが真実なのだ!!!
…なのだ!…なのだ…!…なのだ……
ま、当然、ここまで全部、嘘なんですがね。
さあて、皆さんは今日、嘘をつきましたか?
では、こんな馬鹿な記事をここまで読んで下さったバカ正直な皆さんに、幸あれ。