夢日記051208

竹林の奥。白く霧が立ち篭めている。

朱に塗り上げた柱。微細な彫刻。黒い瓦。廟堂だろうか?

石碑が二つ。石造りの壇の上に立っている。

黒髪の女性。

紫を基調とした装束は、動き易さを重視しているのだろう袖も裾もすっきりとしている。

まるで忍者のようだ。

彼女は石碑の前に立つ。そして握った一振りの刀を横薙ぎに払う。

甲高い音。

石碑の一つが下から三分の一ほどを残して倒壊する。

一太刀、彼女は断ち切った。

>意味はわかんないッス。僕は傍観者です。

タクシーから降りた。住宅地を歩く。

二人の中年の男が何かを探している。

行く先々でインターフォンを鳴らし、人を尋ねている。

僕は先に彼らを見つけた。

そんな僕を彼らは後から見つけた。

僕は逃げる。彼らが探しているのが自分だから。

彼らは追う。僕を捕まえるために。

静かな住宅地を、逃げる。追う。

>逃げる夢です。

佐賀の田舎の港町に来ている。

今回のプロジェクトの対象地はここだ。

プレハブ小屋を本拠にまちづくりの策を練る。

いつしか日は傾いて夜。

月が向こう山の上に現れている。

その光景はまるで日本昔ばなしみたいだった。

その懐かしい眺めを写真に収めようとカメラを構えると、途端に月は消えK-1の中継が夜空に映し出され

た。

何事かと思って山の方へと近付くと、それは山の前に巨大なスクリーンを設けて投影されているらしい

事が解った。

無粋だ、と思った。