現代まちづくり事情~地獄の模型製作編~
若い時の苦労は買ってでもしろ。
[日本の格言]
でもね、物事には限度ってものがあります。
模型製作の立ち作業での貫徹は、ほんっっっとうにキツすぎです。
※以下、管理人の愚痴です。スルーしてやって下さい。
5m×8mの部屋で11人が作業。
窓付けの貧弱なクーラーしかない状況。
上がる気温と湿度、過ぎ行く時間。
頭は朦朧とし始め、疲労がミスを呼び、ミスが焦りを、焦りが更なるミスを呼ぶ。
夜が明け、空が白んでも作業は終わらなかった。
8時の出発の時刻へ向け最後の仕上げが続く。
先生は去り際にこんなこと言ってなかったっけ?
「ま、コンタコンタ貼るのは3時間も掛かんないから。」
あれは0時半ぐらいの出来事だったなぁ・・・。
何とか目処がついた頃、時計の針は7時半を回っていた。
暗転。
ばたばたとした物音で目が覚める。
一段落着いて椅子でうたた寝をしていたのだが、状況は眠りに就く前と一変してしまったらしい。
どうやら先生の出発前最終チェックにおいて、「緑が少なすぎるな・・・。」だと。
・・・作業が悲観的予測の通りに追加されたらしい。
しかし、もはや愚痴を言う体力も無いので、黙々と追加された作業をこなす。
8時半、予定の出発時刻は過ぎ、佐賀での会合の開始に間に合うギリギリの時間だ。
GOサインが出て、模型を車へ運ぶ。
積み重ねられたコルクの重みに、残り少ない気力で耐える。
そして、積み終えた時の先生の一言は我々を戦慄させるものだった。
「あと一人来ないと模型運べないよ。」
無言の我らの胸中に、こんな怨嗟の声が昧く燃え上がる。
(無茶言うな!会議に出る体力があると思ってんのか!現地の奴らでも使えよ!ていうか、俺ら連れてっても会合で眠りこけて現地住民の不信を増幅しちゃいますよ!それで怒られるのは勘弁!しかも生贄一人かよ!)
目線を落とし、誰とも目を合わせようとしない学生達。
そこへ助手さんが菩薩の如き助け舟。
「もう、彼らに体力残ってないですから、市役所の人に頼みましょう。」
車を見送った僕達は、会合に着いて行った佐賀担当の二人の学生の健闘を祈りつつ、心の底から安堵するのでした。
結論。
対象範囲4km四方の1/200のコルクのコンタ模型なんて、ぶっつけ本番のしかも前日一気でやるもんじゃない。
苦労は買ってでもした方が良いかもしれないが、それが苦労ではなく無謀だとしたら、買っちゃ駄目だ。
売らないと。
うん。
残業代くれ~!!
し・・・死ぬ・・・。