金曜の夜、帰り際に

腹が減っている。

食って帰るか、帰って作って食うか。

単純な順序の問題じゃないのが悩ましいところだ。

今日、夜明け前に藤沢周平の「凶刃」を読み終わった。

用心棒日月抄シリーズ第四作にして完結編である。

第三作「刺客」を読了したのは昨日の帰りの電車車中。

さわりだけでも、と読み始めたのが今日の1時半。

昼間の作業で煮詰まった頭は、のめり込みはまり込んで眠れなくなり、漸く満足したのが4時半。

少々気だるい感じがするのは空腹のせいだけではないだろう。

まあ、面白かったし、良作に触れたお蔭で頭はすっきり整理されて、今日の作業は捗った。

詳しい感想はまた今度しっかりと書き込みたいが、お勧めできるシリーズである。

しかし、反省しなかったわけではない。

若いとはいえ、平日にこれではまずいし、現に寝坊を仕掛けた。

が、何より今夜にしとけばよかったとかなり後悔している。

今晩の試合、これを読みながらならもっと安全に観戦できたろうに。

過ぎたことを言っても詮無いのは、重々分かっているつもりだが、それにしても残念だ。

不満を逸らす清涼剤が無いとなると、あとは、彼らに豹変を期待する以外には何も無い。

考えここに至るとどうにも気が滅入る。

益してや、胃は空っぽでホークスも負けたとあっては、何の慰みも無い。

うーむ、せめてしっかり食って帰るとするか…。