Firewell/woNDeRERs

ひと・ひら・と蛾が飛び、井戸端に羽を休める。

ぐつぐつと煮え滾る井戸の底。

イドの底のソレ。

いらつく。

ぎらつく。

吐き出してしまいたい。

熱を。

沸き起こる熱を。

この井戸が湛えるのは清冽な水ではなく赤熱するマグマだ。

粘性を持って体にまとわり付き、肉と骨を焦がす流体だ。

井戸は天に向って吼える。

大地の熱を集めてその砲身から投擲する。

その先に何があるのか?

太陽?

いいだろう。白熱に灼熱を浴びせかけてやる。

太陰?

いいだろう。その欠落に実体を打ち込んでやる。

S的衝動。

その、

熱、熱、熱。

ねつ。

この粘りつくような音。

胸の奥から出て、口の中で捏ねるような発音。

ねちっこく、ねつっぽく、そういう想いが、イドを通して奔冽する。

だがそれでいて宙を舞う雅を焼かぬように。

蝶の優雅を忘れずに、憧れる蛾の姿を。

日月と、蝶似蛾と、井戸と、それと、基盤と。

そういう、妬き込まれたイメージ。

そこから爆発するエネルギーで月へとお別れ。

next untaughtology...steake of hardd-live/wOndeRers

http://ropaque.blog19.fc2.com/blog-entry-1980.html

previous convictim...FineArts/Wonderers

http://ropaque.blog19.fc2.com/blog-entry-1121.html

広告を非表示にする