結婚式、あるいは悪霊/夢日記
*2012/01/02.mon/hol
整備農道を制限速度ややオーバーして車を飛ばしていた。
「楽しみだなぁ」
運転する友人は上機嫌である。
これから、妹の結婚式で知り合った女の子と合コンなのだ。
ほどなくして、車は会場にたどり着く。中心市街地からは少しーーと言っても田舎の尺度であるので、都会の尺度で言えば、かなり離れた場所にある隠れ家的焼き鳥屋である。
しかし、待てどもその女の子は来ない。連絡も取れない。
妹に電話を掛けてみる。
「ああ、そういうコなんだよね。自分の結婚式もすっぽかしたことあるし。
友達連れてこれなかったから、逃げたのかも」
そんなこと言われても接ぐ言葉がない。
とりあえず、二人で呑んだ。
友人とはそこで別れて、星明りの下、自分は少し歩くことにした。
昔遊んだ川の横を通り、懐かしさがこみ上げてくる。斜面を駆け登って、そのまま川に飛び込むイメージ。
いや、気づけば本当に駆け出していた。
周りから声を掛けられる。
「そうだ。走れ。勢いをつけて」
そう、走る。周りに数人の友達がいる。イメージが、ゆらゆらとかげろうのように佇んで僕を見ている。
そして飛び込んだ。
大きな水しぶきが上がり、僕は水面から顔を上げた。
あの頃の友達が護岸や橋の上にいて、僕を見下ろしていた。
「懐かしいね」
腰まで長い髪の女性が言う。
「懐かしい」
僕は答える。そして、彼女が笑うのを見た。
「でも、消えろ」
僕の掌から見えない刃が迸って、その女性を八つ裂きにする。
女性の像は、ポスターを切り裂いたように、数片の黒い布切れのようなモノに変わって宙に舞う。
薄っぺらな頭部のまなじりが光る。
「どう……して?」
そう言いつつも、彼女の腕だったモノは獣のような爪に変じていて、本体から切り離された今、地面すれすれから独りでに跳ね上がるようにして僕を斬り上げた。
が、それも見えている。"力"で軌道を逸らし、勢い余って宙に飛び上がったソレをさらに細かく切り刻む。
「どうしても何もない。君は数年前に既に死んでいる。だから現れること自体がおかしい。消えろ」
身体が霧散する中、切り裂かずに残していた彼女の頭部が笑みを浮かべる。
「だったら、あなたも同じじゃない」
僕の周囲で複数の水しぶきが上がる。
「この世ならざる力ならば、この世ならざるモノしか持ち得ない」
そうか、これは悪霊の宴だったか。僕は悟った。
そして周囲の影を見回す。
そこに人は誰も居なかった。
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一本目は完全に中ニ病キマッてますね。もう、なんかマズイよね。
二本目。あんまり覚えてない。
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社会福祉センターで階段を駆け上がり、プロジェクターの調整に向かう。
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こんだけ。なんかまぁ、ほんの2分ほど階段を上がってるだけの夢。日常だね。