あり?/Hawks

9回にホールトンがつかまって逆転負けを喫している……。

う~ん…初回から7回まで作業をしながらテレビ中継を観ていました。

杉内は勝ちだしてからは初めて見ましたが、4月とはまったくの別人と言っていいほど良くなっていますね。

打たれているときは力みがありますが、それ以外はゆったりとしたフォームから良い直球と変化球を投げ分けられています。

阪神先発の岩田も良い左腕投手でしたが杉内は直球も変化球も一回りスケールが上の投球を見せていたと思います。(カーブを使うという点では昔の―それこそFDHのユニフォームの頃の―杉内に似ていると思いました)

が、その杉内が7回までで交代せざるを得なかったというのが不可思議。

7回 118球 打者27人 被安打5 10奪三振 1四球 1失点

というのが成績です。

う~ん…詳しく見てみる。

1回 18球 1奪三振

2回 12球 2奪三振

3回 9球

4回 23球 2安打 1四球 1犠打 1失点 2奪三振

5回 11球 1安打(2塁打) 1奪三振

6回 17球 1安打 1犠打 2奪三振

7回 28球 1安打 1盗塁

4回は、まあ、仕方ないとして、6回に関本に打たれた2塁打と7回の28球がかなり余計かな。

先頭打者の関本に不用意にインコースを続け、得点圏に進まれたことで続く打者に慎重にならざるを得なかった。

そして7回の下位打線に苦しんだのも痛かった。2死から浅井に8球粘られ、野口にも11球かかっている。両者を含めこの回は内角高めに1球も行かなかったけれど、1球も無いってのがな……。

ホールトンが打たれた9回も、鳥谷の内野安打は仕方ないとしても次のフォードの2塁打は完全に外角狙いの一打だしな。

野口に対しては内角を攻めて三振だが、藤本に対しても内角を突かずに四球だし、的山はクロスファイアの内角高めが嫌いなのかな?新井に打たれたのも内角直球だし……

……要は、インコース少ないね。特に高め。

高めを要求する場合も釣り球であることが見え見えだし、利いてないんだよな。

基本的に打者の頭から対角の三角形にリードが集中している。

……けど、先に挙げた6回の関本の2塁打はインコース。ただしこれは2球続けてインコースに投げた結果なんだよね。インコースのストレートってのはどちらかっていうとボールにして見せてこそ意味があると思う。それを中に入れてしまったのは杉内が悪いのか……

とりあえず、的山はホールトンで2敗目なので抑えは山崎に受けさせた方が良さげ。

つーか、杉内もあれだけ良ければ誰が受けてもこれくらいの結果になるので、山崎でいーよ。

打線は、テレビの解説で藤原満さんが仰っていたけど、岩田は内に食い込むカーブがある以上右打者は打ちづらいというのには同意。レストビッチは外角の見極めがようやくできるようになってきたけど、左投手の投げる内に食い込む球に弱いという新しい欠点が見えてきました。あかんやん。ああいう左投手から本塁打を打てるとしたら松田がそうできたように右打者ってわけなのだけれど、率が出るのは長谷川が反対方向にヒットを打ったように左打者の方だと思うわけです。

それでも一番のポイントは川崎が5回の1死2、3塁のチャンスで低めの変化球を遊ゴロにしちゃった所でしょう。あれはなぁ……高めの球を狙って外野フライを打つべき場面だった。あそこで追加点を取れなかったのが打線での敗因かな。ああいう打撃を見ていると、川崎はイチローを目指すべきではないと強く思う。

そもそもイチローももっと球を選べば打率は上がると思うのだけれど…イチローの場合は性格的にそれではモチベーションを保てない孤高の求道者だから仕方ないと諦めがつく。けれど、川崎は違う。川崎はもっとチームの中でチームのムードを作り出せる打撃ができる打者だと思う。だから繋ぎの打撃や進塁打、犠牲フライ、そういう所にもっと心を砕いて欲しいと思う。そして、そういう中でこそ気持ちがのっていく性格だと思う。

イチローと青木と西岡と川崎を並べてみて、打線の中での役割が近いのは「自由に打つイチローと青木」、「進塁打など多様な働きが期待される西岡と川崎」、性格的には「自己中心的なイチローと西岡」、「献身的な青木と川崎」だと僕は思っている。だから、イチローと川崎は対極だと思っているんですよね。つまり、イチローに憧れるのはいい、しかし、性格的には合ってないと思う。

性格的にイチローに近いのは大村さんです、むしろ。

大村さんやっぱまだまだみたいね。

さて、明日の中日戦は和田かな?山崎だからあんまり不安じゃない。

では、寝ます。