仮想現実も現実/侏儒雑感

「SFはどこまで描いているか」というのを前記事で書いて思い出した。

この記事もはてブから見たんだけれども、

technobahn「我々の現実は実は全て仮想現実、研究者が奇抜な論文発表」

 ウィットウォース博士は宇宙の物理現象の全ては情報として換言できるとした上で、宇宙は多次元の宇宙的時間軸で動いているシュミレーションの産物であると推論。そう考えることによってビッグバンがなぜ起こったのか、といった物理学上の疑問点も簡単に説明が付くと述べている。

 その上でウィットウォース博士はコンピューター内のシミュレーションでは起こりえないことが、我々の世界で起きることを示すことができれば、それは仮想現実ではなく、現実世界であると証明したことになるだろうとまとめている。

「コンピュータ内のシミュレーションでは起こりえないことが我々の世界で起きることを示すことができれば」というのが曲者で、これによって検証不可能性から逃れようとしているがこれは正しくないのではなかろうか?

「コンピュータ内のシミュレーションでは起こりえないことが我々の世界で起こることを示す」という作業が可能であると仮定する。これは「コンピュータでは再現不可能な現象が現実に観測される」と解釈すべきなのであろうが、科学の基本的スタンスは「観測された現象を理論によって説明づける」ことであり「理論付けられた現象はコンピュータ内のシミュレーションで起こすことができる」ので最初の仮定に矛盾する。

よって、この反証の例は誤りであり、この仮説は全体として検証不可能な命題であるので検討に値しない。

…で反論として合っているかな?自信がないです。

例えば、ものすごい性能のコンピュータが完成して―例えば仮に「Laplace」とでも呼びましょうか―それが宇宙をビッグバンからシミュレートしたとしましょう。その「Laplace」という小宇宙の中に知的生命体が生じたとして、その知的生命体は我々の存在に気がつくことができるでしょうか?「Laplace」が「Laplace」単体で運用されている限り、彼らが気付くことはないでしょう。

もし我々が「Laplace」の演算に介入して、その知的生命にコンタクトを取ったとします。そしてこちら側の世界について説明したとしましょう。そうするとその知的生命体は我々の世界を含めた形へと彼らの持っている理論を発展させるでしょう。そうなると、我々の世界と彼らの世界は別々のものではなく一つのものとなってしまいます。

よって、もし我々の世界を演算しているシミュレータが存在したとしても、そのシミュレータが存在している空間からアクセスがあったのならばその空間にまで世界の認識が広がるだけであり、それは別世界ではなくなる。

…というか、「Laplaceの悪魔」と「コペンハーゲン解釈」の関係の中で解決済みな問題なのでは無かろうか…?詳しくないからわからない…orz

う゛わ~…本読みたい!読めばいいのかもしれないけど、なんで俺はこういうのと全然違う世界に居るんだろう!?俺はもう27だしな!メシにならないことできないし、でも、気になる!