ヘッドスライディングの是非/NPB
ホークスの川崎がイチローに北京五輪の予選で一塁へのヘッドスライディングを敢行したことについて説教したらしい。
「アマチュアのやることだ」と。
…確かに怪我の防止および走り抜けるのとヘッドスライディングのどちらが速いかという両面から、ヘッドスライディングは非合理的な技術なのだけれど……それを禁止されることには違和感を覚えます。
……というのは、イチローは別だとしても、プロ野球選手も人の子ですから感情的な盛り上げが必要な場合があります。ヘッドスライディングはその「心意気」を感じさせる意味で士気を向上させる効果があることは否めないと思うのです。
ただ、イチローからしてみればそのような感情的な波が存在すること自体が「アマチュア」の証拠に見えるのかもしれませんが。
まあ、川崎がイチローを目指していることを踏まえて、イチローはそういうアドバイスを行ったのでしょうけれど、僕は川崎はイチローにはなれないと思いますので、きっとまたヘッドスライディングをやっちゃうと思います。
そして、そういう川崎であって欲しいと思います。
見ているほうも、そういうところに感情移入して試合を見たいのです。
時にはイチローのような完璧を見るもの良いですが、すべての選手がイチローみたいな合理性に染まっているというのも面白くない。感情やや大目くらいが楽しいと思います。