レイ・ブラッドベリ『火星年代記』を読み終わりました。
古典というのは、それが書かれた背景を説明するための註釈を必要としながらも、その大意を失わないために時代を超えて読み継がれるものだと思います。
この『火星年代記』もその条件は満たしていると思います。
ここに描かれているのは人間の性(さが)であって、それは火星に火星人が住んでいるという話がコミックにすらほとんど描かれなくなった現代でも通じるものだと思います。
また、この『火星年代記』にはSFのエッセンスが極めて簡潔に詰め込まれているように思いました。
お手本、という感じでしょうか。
このシンプルさがいいな、と思いました。