球数/Hawks
昨日の両軍の先発投手の成績
武田 勝 8イニングス 打者28人 球数90球
神内 靖 6イニングス0/3 打者24人 球数109球
昔からホークスは相手先発に球数を投げさせるという戦略を取らないんですよね。
投手は大体100球前後が一番苦しくて、低めに決まっていた球が上ずって打ちごろになったり、伸びていた直球が伸びなくなったり、キレていた変化球が鈍くなったりし始めます。
昨日の唯一の得点も、武田の球が浮き始めた所を田上が本塁打したものでした。
だから、他のチームは相手になるべく多くの球数を投げさせて、なるべく早い回で打ちごろの球がでるように腐心します。そのために打ち取りにくい打者を配置したりもします。
王ホークスはそんなこと考えないです。
思い切りの良い打者を置きます。
だから爆発力があっても安定して勝てなかったんだよね。
でも、爆発力を生かすには爆発できるように細かい戦術を使わないようにしなきゃだめです。バントも少なくしないと勢いが殺がれる。
だって、思い切りの良い打者はバントに失敗しやすいから。
なのに、最近の王監督はバント多用。しかもやっぱり失敗多い。だって、始めからバントの構えを取らせるのが嫌いみたいだから。そりゃ失敗するわ。
しかも、バントのさせ方、させる場面が悪いから相手投手を助けてるし。
序盤はバントしても少ない球数でワンアウトになるから投手としてはダメージ少ない。
バントは終盤こそ、相手が好投手であればこそ生きる戦術。
普通の投手に序盤でやってどうするの?
(武田久は成績こそ良いですけど、スタミナは多くなくて80球程度で球が浮きはじめるイメージです。そんなに長いイニング投げられないので、普通に粘っていって5回、6回で降板させて中継ぎを打とうじゃないか、っていう戦略を取るべき相手だったと思います。そんなことができる打者が打線にいなかったけど。川崎しかいないですから)
細かい野球をやるために細かい選手を使うのか、豪快な野球をやるために豪快な選手を使うのか、どっちかにして欲しいです。
といっても、王監督は前者は無理なのは自明ですが。
逆に言うと、ホークスの投手は球数多過ぎ。
ホークスバッテリーは「一球外す球」や「外角球」を多用しすぎるんですよね。
それは確かに安全な配球ですけど、粘りを身上とする側からすると「一球儲け」と「ファウルに逃げやすい球」なんですよね。
相手によって配球を変えるべきです。
あと、昨日の神内は早めの勝負をしていたのが良かったですが(神内も球数が増えるとまずいタイプなので山崎が早めの勝負を心がけた結果でしょう)、早めの勝負をすると自然相手打線も早打ちになってきます。そうやって球数を少なくすると、先発が長いイニング持つようになります。山崎はその辺の使い分けが大分うまくなった気がします。
的場はだめっぽいす。
田上はそれ以前に各打者への配球が……
ところで。
松中は、ど真ん中直球を普通に真芯で打つ練習をしたほうがいい。
松中だけが到達したあの神業の内角打ちも、いまだ会得していない外角打ちも、そのど真ん中を打つ技術の応用として成り立つもの。
それを無くした今、すべての球を打とうとしても打てるわけがない。
だから、まずは外角を捨てて内角打ちに専念しろ。
初心に帰れ。
すべてはそこからだと思います。