逃避/nightly

研究に行き詰まって小説のことを考えるのは逃避だと感じられる。

小説に行き詰まって研究のことを考えるのは逃避だと感じられる。

結局、どちらにも価値を置けていない。

どちらに進めば長生きできるだろうか?

研究あるいはサラリーマンの道は、比較的安定している。しかし、人付き合いが重い。僕はいつか必ず小説に走ってしまうだろう。その時僕は僕の周囲を顧みる余裕もないに違いない。僕はそういう人間だ。(だから恋愛を恐れる)

それは現に、去年そうだったように、確かなことだ。

そして、そういう時には良いものは書けない。

ストレスを溜めると真の逃避に走るからだ。下らない遊び、意味のない彷徨、知性の欠片もない叫喚…そんなものに半身を浸しながら書いたものは断片的に優れようともけして互いが交わること無い。

下らない。

私は下らない。

どうしたらいいかわからない。