腕力要らずライフ/daily
腕が細いと言われる。
元々太りにくいこともある。
両親共に痩せ型だから、遺伝的に仕方ない。
もう一つ、日常生活での要因として、腕力を使わない生活をしているというのがある。
といっても、重いものを持たないわけではなくて、腕力じゃなくて脚力を使っているのだ。
脚力は強い。
50kgの体を、ジャンプする時は瞬間的に50cmも垂直に飛ばし、走る時は時速12キロに加速させたりする、それくらいの力を発揮しているのだ。
体重の倍くらい支えたって屁でもない。
つまり、脚に真っ直ぐ荷重が加わるように、肩や腰の真上に荷物の重心を持って来て、脚力を有効に使えば腕は水平方向のバランスを取るだけになる。
大体、高校時代から荷物を運ぶ時には重心を考えるようにしていた。
人間の重心は自然体では腰の上、臍のあたりの体内にある(臍の緒は赤ちゃんの重心に向かって付いているのだ。大自然の知恵)。
荷物の重心がこの垂直線上に近いほど水平方向の揺れは小さく、脚力を有効に使える。
持ち上げる時は腰を下ろして荷物の重心と自分の重心を近づけて、まず背筋を使って荷物の重心を自分の重心まで持ち上げる。四角い物なら角を立てるだけでも重心は持ち上がる。重心を重ねたら後は脚力で垂直にリフトアップするだけ。
これで大抵の荷物は運べる。
問題は、肩より上に垂直に物を上げる場合。
こればっかりは誤魔化しが利かない。腕力が必要なのだ。
よって僕は物の上げ下ろしには役立たずになる。
しかしよく考えて欲しいのは、そんな重たい物をそんなに高い位置に持ち上げて安全なのかという事。
落ちて来たら死ぬよ?
言い訳がましいけど、重たい物は頭より上に置かない方が安全です。
収納は下から重い順に置いていくのが鉄則。
置くスペースが無かったら捨てる。そういう決断も大事。
こういう生活してればまず腰は痛めないし、荷物の上げ下ろしで怪我の危険に怯える事は無いし、筋肉痛もあんまりならない。
ちなみに、スコップとかを使う時は体重を使う。
腕力が無い分、全身の筋肉を連動させて使ってるかな。
まあ、腕力があるに越したことは無いから、筋トレもやってますけど。
合気道等の古武道の教えをテレビとか本で学んでそういう重心とか筋肉の動きとか気にするようになったし、骨格のバランスも知覚するようになった。
やってみたいなぁ…でも、本物は多くないんだよなぁ…