バスツアー/夢日記
■061120.mon■
バスツアーに参加している。知り合いは一人もいない。
添乗員の女性は、白髪のシワ一つどころじゃない腰の曲がった、しかし元気で張りのある声をしたおばあちゃんである。七十は越えているだろう、しかしシャキシャキと歩いてしっかり集団を先導している。
さて、今はちょうど美術館を見学し終えたばかりである(らしい)。駐車場へと向かう途中、敷地内を流れる小川にさしかかった時、添乗員がよく通る声で参加者に連絡した。
「ここで昼食です。バスにお弁当がご用意してございます」
時刻は正午過ぎ、秋の太陽は南中し、日差しは強からず弱からずで心地良い。
小川は平石積みで護岸されており、階段で3mばかり降りた所に遊歩道が整備されている。小川を渡る橋はかなり扁平なアーチで、恐らく中はコンクリートなのだろうが、とても巧緻に石貼りが成されていてこの一帯の風景に良くなじんでいる。
弁当を受け取ったツアー客達は、芝生に腰を下ろしたり、橋のへりに腰掛けたり、川辺へ降りたりと、思い思いに食事を始める。
橋の真下にちょっとした堰が造られていて、僕はその近くで、堰を越えて落ちる水の音を楽しみつつお弁当を平らげた。
昼食時間が終わり、いよいよバスが発車する段となった。
向こう岸から呼びかけられる。見るとそれはくりぃむしちゅーの上田だった(…何故に?)。更に上田が言うには
「上がらずに川を渡ったが早くねぇか?」
だそうなので、僕はとくに迷う事もなく靴を脱ぎ、裸足になって堰の上を歩いて渡る。油断すれば足を取られて腰まで浸かる事になるだろう。気を抜かずに、しかし足早に、僕は反対側へと渡りきった。
□ □ □
平和ですな…。
で、何で上田さんがここに居るんですか?
「俺だってしらねぇよ!おめぇが勝手に連れて来たんだろうが!」