思考回路/思索

僕は物事を理解する時に、全く別の物事に喩えながら理解する方式を取る。

つまり、理解したい物事と良く似たシステムを持った物事を並べて、その方法論を援用して理解するのである。

そうやって理解してしまってから、直接的な理解を醸成する。そういう迂回路型なのである。

これは、連想力という特質を活かした独自の方法で、論理力に優れる人なら王道から理解できるだろうことを余分なプロセスを経てやっているに過ぎない。

この裏返しで、物事を説明する時も何か別の物事に喩えながら説明することが多い。

理解が進んでいないものほどそうやって回りくどく説明してしまう。

ただ、理解が進んでいれば、王道の最短ルートの説明も、相手に合わせた喩えの説明も、ケースに応じて使い分けられる。

物事を教える場合は、相手の思考のパターンに合ったルートを使って説明することが必要だ。

故に、王道とは平均的な理解の道筋なのだろう。

おそらく、学校という混淆された空間の中では、それを超えてもっと短絡的、直感的に理解する者も居るだろうし、もっと迂遠に理解する者も居るだろう。迂遠な理解をする者にはその思考回路に適した説明を特に別に施す必要があり、直感的思考回路を持つ者には迂遠な思考回路の存在を知らせる必要があるだろう。

多分、その見極めの為には記述式のテストが欠かせない。

消しゴムを与えずに、記述式で考えている事を全て書き残させれば、思考のパターンの系統が見えてくるはずだ。問題数は3問くらいで十分だろう。

誰かそういう研究をしていないものかな?