さらさら/myself

「ただばか」

ショックは さらさら

のんきに 揺れる

まわりが いらいら

近親 師弟

知識の 充足

わたしは 欠いた

テスト用紙 ひらひら

しっかり 見てた

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う~ん、落ちました。

試験前2週間のメンタリティを考えると、まあ、順当と思います。

前日寝付けず当日眠かったからな。

それでも表面上はさらりと「う~ん、一応頑張りました」と言ってのけた自分の取り繕いっぷりが嫌いだ。

ま、嫌いな部分も含めて敢えて好きと思い込まねばここまで長生きできなかったと思うけど。と分析する部分まで思考が至らなければ少なくとも壊れていたとも思うけど。

ま、んなことはどうでもいっか。

中途半端なんだよね。

いくつかの分岐点を経て、なんどもなんども中間を選んで、曖昧に済ませてきた問題。

二つの道の問題。

一つは、普通に就職して、普通のサラリーマンになって、趣味で小説を書く道。

一つは、ひたすら小説を書く道。

もういい加減白黒はっきりさせるべきなのかも知れない。

遠く小学生ぐらいからの憧れで、僕は小説家になりたかった。

はてしない物語』や『ゲド戦記』のようなファンタジー、クリスティのようなミステリィ、そういうものが書きたかった。

僕の中で、小説家になると言う事は至上の価値を持っていて、もしそれに届かなければ命も要らないと、昔から思っていた。

けど、10代のうちは書こうとする度に自分の稚拙さに苛立ってすぐに絶望した。「ああ、駄目だ。こんな程度の低いものしか書けないようならば、僕はもう死んでしまえばいい」そういう思考回路を僕は持っていた。

しかし、そんなに簡単に死んでしまわないように、別の思考が問題を先送りにした。

「それは俺がまだ未熟だからだ。小説家になるなど夢のまた夢。とりあえず普通に暮らして、普通のサラリーマンになろう。小説は、それからでも遅くは無いし、駄目なら趣味で書けばいい」

それはとても適切な思考だったと思う。

この考えの下に僕はここまで生きながらえて来た。

そして、絶望する事を怖がって、10代のうちは全く形としては書こうとしなかった。

大学4年の時に、状況が変わり始めた。

就職、というものを意識し始めた時だ。

僕は大学4年と大学院1年で、国家1種一本で受けた。

大学4年の時は、院に行けばいいと思っていた。それだけだった。

しかし、研究室という組織に久し振りに所属してみて、それがとても疲れるものだと僕は思い知らされた。論文の締切り迫る2月にはすっかり憂鬱になってしまい、3月には大学院進学を勝手に取り下げようかと真剣に考えた。

しかし、せっかく受かったのだからと、そこでも問題を先送りにした。

あと2年頑張れば、こういう組織にも慣れるかもしれないとも思った。

しかし、1年目ですっかり打ちのめされて、僕は「組織に向いてないな」と思うようになってしまった。一時は心療内科に通おうかと思うくらいだった。ごみのようなプライドが許さなかったが。

そこからだ。小説家になりたいという夢がどうしようもないくらい膨らみだしたのは。

それは静かに膨らみ続けて、僕は内なる新たな圧迫に苦しむ事になった。

大学2年の時には、就活どころじゃないくらいだった。

僕の深層では、小説家になる以外の全ての選択肢は唾棄すべき妥協と捉えられ、表層で「弊社の○○が理由で志望しました」なんて笑顔で言えるわけが無い。

実際、エントリーシートに自己否定の文句を書き込もうと考えたりして、エントリーシートも満足に書けなかった。真っ白な画面と1時間にらめっこした事あるし(頭の中で激論してたわけだが)。

というか、企業のホームページを見るだけで自己嫌悪を感じた。

そもそも、自信過剰が過ぎるのだ。

そんなだから国家1種も身が入るはずが無い。

なんとか1次を合格するも、面接であっさり落ちた。

それでもまだ、普通に生きる派は諦めてなくて、とりあえず院の卒業を頑張ろうとしたが、やっぱり電話アポイントで憂鬱状態に陥り、散々な状況でお情けで卒業させていただいた。

修士論文の出来は、はっきり言ってクズみたいなものだが、当時書きながらそれに気付かなかったほど消耗していたのだから救いようが無い。

そんなこんなで散々な目に遭いながらも博士課程に居るが、もういい加減小説家を目指さない方が非現実的な気がしてきた。

そもそもの思考の発端が守りの発想なのだが、それが一切徹底できてない。

元来僕は攻撃性が高いのであって、それに実力が伴っていなかったからいじめられ、変に捻じ曲がって守備的になっていたのだと思う。

最近、それが漸く元のすっぱりとした人格に戻ってきたような感じ。

射手座ってのは、火の星座にあたり、一度放たれたらまっすぐ飛ぶしか無いという直線的な性格を持っている、という占星術の基礎を思い出した。

随分回り道したが、上手く行くにしろ失敗するにしろ、当面は小説を書かなければ前に進めない。

失敗しても絶望しない程度には強くも成ったし、最も可能性の低い道から断って行かないと僕は永遠に迷い続けてそっちのほうが中途半端になるだろう。

いい加減、はっきりさせなきゃ。

ただ、どうやって説明するかが厄介だ。

ちょっと境界例のケがある事も話さなきゃ上手く話が繋がらないよな…。というか、相反する考えが同時に幅を利かす状態って理解してもらえるだろうか?後は右手の感覚とか息苦しさとか不整脈な感じとか。

ぼけーっとしてるのは、天上天下唯我独尊と天上天下唯我独卑が拮抗して空っぽの状態だからなのだ。とか。

ああ、僕って鬱陶しい!

場合によっては家を出る必要があるだろう。

そん時は、西新がいいな。

ホント…ちゃんと説明できっかな?

結局の所、我儘でしか無いのだけれど?

諦める気はさらさら無いけどな。