闇夜と雷雨と小説と。

外を雷光が走る。

こんな時間(04:24)に起きているのは読んでいた『ドグラ・マグラ』が丁度佳境に入ってしまったからである。

正式のレビューはまた後日となろうが、まさに悪夢的小説であった。

その狂気、その眩惑感、寒気がする程のオソロシサ。それが否応なく高まって、こんな深夜に及んでしまった。

おや、今雨が激しく降り出した。

雷光なお激しく、夜気を裂いて雷鳴響く。背筋におぞけ走る嵐の夜…。

この空前絶後の怪小説を読み了えるのにこれ以上無い夜であった。

満足。

物読みにとって最高の悦楽を味わった夜だった。

この後眠れるかどうかが問題だがな…。