未来/夢日記
*夢日記*2010.03.14
ここは中学校だ。
級友はみな中学生の姿格好で、僕だけが今の姿。
そして窓の外は、山だ。
灰色の曇空、灰を被ったように褪せた緑の木々。
寒々しい世界。
「ここはどこだろう?」誰かが言った。
「ここは未来の世界」誰かが答えた。
視覚が宙へ舞い、校舎を俯瞰する。
どこまでも続く灰色の針葉樹林に覆われた山々。その中心に据えられた立方体の校舎は回転して、球状の青緑色の光に包まれていく。水がどこからともなく流れ来て、校舎は水没した。
「また時が流れた」誰かが言った。
廊下に出た。
田んぼが広がっていた場所に3階の窓のところまで水がたゆたっている。
暗く澄んだ色。
「時間は経った。僕はここに戻ってきただけだ」僕は誰かに言った。
「誰も過去には戻れない」僕は言った。
「前に進むしかないのに戻れない。だから、自分の道を選べ」僕は誰かに言った。
僕は選ばなくてはいけないと思った。
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なんのてらいもありませんが、夢が僕に訓戒をしようとします。
そういうことがあります。