森博嗣『スカイ・イクリプス』中公文庫/読書感想

一口に言うなれば、「スカイクロラシリーズ解答編」ってところでしょうか?

率直な感想は「あー、そっちだったかぁ~」という感じ。

7月に読んだ時点ではジンロウ説だったんだがなぁ。

「まあ、この説に違和感が残っていないわけではなくて、どこかおかしい気はしているのだが……。」

って書いている通りだが、こっちも可能性のひとつとして考えてはいたのだけれど、その解答を選ばなかったのは結局はフーコとの関係がひっかかったからなんですよ。

そんなに仲が良いとは……。なんか、意外……。

なんだろ、あの二人って仲が良すぎるか、仲が悪すぎるかのどっちかだと思ってた。

だってベッド……。

でも……ストーリーとしてはそれが妥当な解答だよなぁ。

てわけで、やはり『スカイ・クロラ』が最終巻となるわけですね。

フラッタでどれくらいの年月の経過があったかは読み取れないんだが、まあ、その時間の中でクサナギが壊れて行った可能性というのは、高い。

キルドレでなくなったクサナギは、老化していくはずだし、老化するということは変化するということ。

変化に耐えられる精神というのは、大人だよなぁ。

そこで半年前の大きな戦闘というのが大きいっぽいよな、やはり。

しかし、それでも引っかかるな。

つうか、ジンロウとフーコのカップルが好きすぎるのかな。

なんだかなー。