乙一『暗いところで待ち合わせ』幻冬舎文庫/読書感想

乙一氏の作品には、はっきりと明確化されないけれど登場人物たちの自分への細やかな弱い嘘がある。

乙一氏が描かく若者たちの弱さはとても共感できるものが多い。

しかし、その弱さというのはやさしさから来ているものだから、最後にやさしさが芯となって発揮される強さによって救われる。

そういう展開が多い。

物語としては起伏が少ないですが、良い作品と思います。

2009.08.16記