映画『チームバチスタの栄光』/映画感想

地上波アナログテレビで観たんだけど、微妙じゃね？

まず語り手の田口を女性に変更。

それから、狂言回し兼探偵役の白鳥に原作のインテリデブのイメージとはかなり変えて阿部寛を起用。

まあ、なんつーか、もっとこういう変更が活きるような撮り方がもっとあったんじゃないかなぁ？

入りと締めのソフトボールの試合の場面、白鳥の奇特さを示すのになんでこんなどうでもいい方法をとったのか？コメディ路線にしても中途半端。

原作の作者の主目的は、検視の徹底を訴えかけるところにある。その辺の盛り上げの不足。

原作での田口の見せ所である記者会見での一幕のカット。

この辺は、ほんと減点。

犯人の狂気に焦点を合わせるでもない。自白後の追及が弱いから、その辺が活きてなかった。手術終了から自白の場面への繋ぎもスムースじゃなかったし。

まあ、あの終盤は最近のテレビ局のへぼさのひとつ、カットのへたくそさが存分に発揮されて、細切れ状態だったのでもしかしたら未放送部分があるのかもしれないけど。（ていうか、最近本当に映画の切り方が下手糞になった。ほかの番組のCMの入れ方もひどいし、そういう地味なところから考え直したほうがいいと思うな。）

それにしても、ちょっとあっさりしすぎ。

せっかく田口を女性にしたんだから、原作の桐生先生のイメージがイケメンってのもあるし、イケメンの桐生先生に憧れる田口ってのを入れてもっと違う楽しみ方の要素を持たせるって手もあっただろう。

そういうラブコメ的要素があれば、阿部白鳥に魅かれるみたいな描写があっても違和感ないんじゃない？

とにかく、白鳥があんまりウザくないのがなぁ。

僕は伊集院光とか良かったんじゃないかと思う。

で、田口は原作どおり男で……まあ、俳優は誰かしんないけど優しさで失敗してそうなやつ。妻夫木とか？それだと年齢が伊集院とつりあわないか……ほかにうざいデブキャラいたっけな…芸人でいいんだけど。年齢的にはあぶデカのトールちゃんでもいいだけど、っていうか役名でしかしらないんだけど、原作の年齢的にはあのへんよりちっと若いくらいだけどね。

なんかまあ、コメディでもストイックでもない、中途半端だったと思いました。