子供の目線/daily

随分前の事だが、電車のドアの窓に貼られる広告の位置が変わった。

窓は大人の腰の高さ(90センチ?)くらいから始まり、頭の上(170センチ?)くらいで終わる。広告はだいたい20センチ四方くらいの大きさで、カード会社などの広告とともに、乗客にドアへの注意を促す「ドアにご注意」などの文句が添えられたものである。

さて、一、二年前までは広告はその窓の下の方に貼られていた。単純にその方が据わりが良いとかそういう感覚的な位置取りだったのだろう。

しかしこの位置、子供の目線をちょうど遮る高さであって、子供心に車外の景色が見にくいことを失望したものであった。

今は、それが窓の上の方に貼られている。

これなら子供の目線を遮らないし、広告の本来のターゲットである大人の目にも着きやすい。

この小さな改善案を提出した人に拍手を送りたい。こういう些細な改善は簡単に後回しにされることが多い。何故なら、それによって得られる利益も些細だからである。しかし、そういう細やかさが素晴らしいではないか。

さて、こうして本来のターゲットである大人の目線を遮るようになったこの広告。中身が子供の僕は、またぞろ失望することとなってしまった。外の景色が見たい…しかし、子供たちのために大人がすべき少しのガマン…と自分に言い聞かせてたりしてた(過去形な理由は明日の記事で…)