夢日記060215

■Feb.15.Wed-2

六畳間に掘りごたつがあって、そこに僕は座っている。

右斜め前に座っているのはまるっきり“のびた”みたいな小学校高学年くらいの男の子だが、受け答えはしっかりしたもので思わず感心してしまう。

と、この家の主がやって来た。しっかりとした体格の壮年の男だ。頭は白髪交じりで、黒縁の眼鏡と豊かにたくわえた髭が特徴的だ。

「いや、お子さんがいらっしゃるとは知りませんでした。しっかりしていますね」と僕は正面に座った主に話し掛けた。

すると彼は少し首を傾げて、「ああ、キミには言ってなかったっけ?こいつはロボットだよ」とさらりと言ってのけた。

「ロボットですか!?」僕は驚いて身を乗り出した。

少年をじろじろと見直すが、髪の毛、皮膚の質感、瞳の出来、どれをとっても全く人の物と同じに見える。完璧だ。

「信じられない…」という思いで呆けていると、主は「おや、お湯がきれてるな。湯を沸かそう」と言って立ち上がった。

そしてその少年の後ろに回って屈みこみ、ぼそりと一言。「ちょっとごめんよ…。電気がもたないのでね…」

すると、少年は首を垂れて静かになった。

それを見て主は立ち上がり、台所へと去った。

静かになった室内。

恐る恐る少年のうなだれた顔を覗き込む。

死んだように無表情。目を見開き、口は半開きである。

ふと気付くと、コンセントのあたりにプラグが転がっている。コンセントに刺さっている赤いのがコタツで、抜けて床に転がっている黒いのは…。

コードを目でたどると、果たして少年の尾底骨の辺りに…。

(本当にロボットなのか―。しかも、バッテリー式でなくコンセント式…。電気がもたないって、ブレーカーが落ちるからか!?)

>凄いんだか凄くないんだか。ちょっとびっくりした。

>今思うと、コードの収納は掃除機の方式を採用しているのだろうか。

>っていうか、いきなり電源抜いて大丈夫なのか?

■Feb.15.Wed-1

大学構内。

小雨模様のどんより雲。

中央食堂の前でロックバンドのライブが行われている。

古くからの友人がこそこそとそのライブを見ている。

部外者だから気が落ち着かないらしい。

>何しに来た…友人よ…。

■Feb.15.Wed-3

レンガ造りの運河のほとりを歩いている。

陽射しはやや傾いている。大体午後四時ぐらいだろうか?

僕は右手に握っていたボールを、黄色みを帯び始めた空に、たゆたう運河に投げ込んだ。

と、背後から僕を追い抜いて走る気配。

それは運河に飛び込み、ボールをまさしくダイビングキャッチした。

背番号が見える。2番…。

水から上がって来たのは城島だった。

城島は僕にボールを手渡しながらこう言った。

「ボールを粗末にしたら駄目だぞ。」

すると運河の向こうから、城島を呼ぶ声がする。

それは広島カープの前田と緒方だった。

>ボールは…。

>城島が飛び込むとは…。

>てか、なんで前田と緒方なのか…いや、確かに広島はセで二番目に好きだが。

>そして、今年は優勝しないかと応援しているが…(一番好きな阪神が強くなったので)。