藤崎竜『PSYCHO+』全2巻(集英社 JUMP COMICS)
「科学が蔓延しすぎたせいか・・・ゲームで木を動かす時代が来たようだ!」
/DRIVE A、STAGE1より、綿貫緑丸のモノローグ/
初めて自分で買った単行本がコレでした。(ちなみに二つ目が『るろうに剣心』)
って言ったら、友人から「変わってるね」、と言われた。
メジャーなの(『幽白』や『スラダン』)は弟が集めてたんだよ~。
・・・って言っても所詮言い訳にしか過ぎませんかねぇ?
でもこれ、面白いですって。
ゲームで超能力を使うって言うのが新しい。
使える超能力の選定がぬるかったのと、恋愛モノなのかなんなのかよくわからないマッタリ展開のため、人気を獲得することなく敢え無く打ち切られてしまいましたけどね。
少年誌らしく、「ゲームを介して超能力を使うバトルもの」にしたら良かったのではないかなぁ・・・。(そっちの方が事業展開も広がりやすいし 笑)
・・・、まあ藤崎氏にはどっちにしろムリか。
藤崎氏は、設定の発想は非常に面白いのだけれど、ドラマティックな展開を作るのに非常に時間のかかるのが玉に瑕ですかね。盛り上がる前に終わっちゃう。
それが「読み切りで真価を発揮する漫画家」と呼ばれる所以なのでしょうけど、ねぇ。
良い証左となってしまうんですが、Drive B(2巻)に掲載の読み切り二つは、発想が非常に面白い作品です。
「悪意の伝染」という面白い超能力の話『伝染源』。
「万物の根源が数であり、人はデータ、魔法はプログラムの世界」を描く『Degitalian』。
特に後者は設定をちょっといじれば連載に使えそうな面白い世界観なのに・・・。
う~ん、当時コンピューターはあまり身近じゃなかったし、プログラム言語なんてもっとマニアックだったからやっぱり一般ウケはしなかったかなぁ。
でも、今ならインターネットで公開したら面白いんじゃないだろうか。
mixiで探し出して提案してみたいなぁ。
迷惑か。