鳩山首相辞任/侏儒雑観
選挙の前から西松建設の疑惑があって、僕は思っていた。
「政権交代成ってもすぐに2トップは辞任するんじゃないのか?だといいがな」
そこから長かったわ。
マニフェストね。実現ムズカシイの解ってた。
解ってたけど民主に入れたの。
なんかさ、マニフェスト覆されるのに速攻で慣れてしまった自分がイヤですよね。
覆されてもいーやって感じで「民主に変わる」っていう変化に参加したかった。
その結果がこれだよ。
んー、とはいえ、まだまだ結構、市民―特に女性の同情は鳩山氏に篤いですよね。
なんでやろ。
とにかく、評判を落とし続けているのは実はマスコミだと思う。
なんだか、一番日和見やってるでしょ。ちょーいーかげん。
小沢氏は、選挙前のどこかを目処に辞職のタイミングを測っていたと思うので、本人としてはさほど計算外ではないのではなかろうか。ただ、鳩山氏が美学を求めて道連れに民主を浄化しようという意図で言い出したがために、これまで以上に表舞台に出づらくなることが、計算外かも。
しかし、小沢氏がさらに影に隠れてしまうのは逆に不安。
彼は自分の物理的利益だけでなく心理的利益をも最大にするように動くから、アメリカよりも中国に親和する私情の問題でいろいろ動きそうな気がするのだ。
鳩山氏は、かなり脳天気に「国境のない世界」を直近に幻視していたみたいだけど、それは中国寄りの小沢氏にとってはコントロールしやすかったろうなぁ、とか。
うーん。
これで民主のカオスがどうなるか。
子ども手当は少子化対策にお金を掛けるんだ、という意味でかなり印象的な舵取りであったし、(ここは私は不勉強なのですけど)総務省の通信周りなどいろいろ動きがあったっぽかったり、人権関連でもろもろ動きがあったり、理想主義者の抽象的な良い面もあったりしたけど、それは統率力のなさで個々が勝手にやった結果ではあった。
次が誰になるのか、わかんないけど、こういう動きではなくなるんだろうなぁ。
それにしても、政治が安定しないのは、国民の不安定さを示しているのか、政治が不安定だから世情が安定しないのか……誰かが意識を革めて押しとどめないといけないと思う。
民主主義だってツールの一つにしか過ぎなくて、暴走することはありうるんだ。
ただ、みんなで動かすから暴走しにくいだけで。
(王政だったら一人の暴走でどうかしちゃうけど、一方で豹変も容易い)
マスなものの慣性って怖いんだ。