あの名曲の、どうでもいいけど気になること/daily

あなたは もう 忘れたかしら?

赤い てぬぐい マフラーにして

ふたりで 行った よこちょの風呂屋

はい。名曲『神田川』のどうでもいいことです。

もう口ずさむ度に気になる。

「いっしょに出ようね」って言ったのに

いつも私が 待たされた

洗い髪が 芯まで冷えて

小さな 石鹸 カタカタ鳴った

女性の洗い髪が芯まで冷えるくらいの長風呂って、どんなよ?

それ、むしろ悪意を感じる。なんか、平気で待たせているという以上の意図的悪意を感じる。

これは故意だろ、絶対。

あなたは 私の体を 抱いて

「冷たい ね」って 言ったのよ

若かった あの頃

何も 怖く なかった

ただ あなたの 優しさが 怖かった

なんか怖いくらいの嘘めいた優しさだと思う。

「一緒に出よう」と言ったから、歌詞の主体の女性は男性の方が普通は早いから頑張って早く出たと思うんですよ(この健気さが可愛いよなー。まあ、そんな時間が無い中でちゃんと髪を洗っているところが、また、女性らしくていいんですけど)。

それが待たされているわけです。

この女性の側の「何も怖くなかった」というのは一途な愛による恐怖の麻痺なんだろうけれど、盲目的思考が「優しさ」と判断しているものへ漠然と恐怖しているという心理……っていう所を評価するのは、馬鹿な女が好きな男性的視点なのかもしれないと思うんだけど、女性的にはこの『神田川』という曲の評価はどうなんだろう?

この歌詞のような、相手に折れさせるような別れ方を選ぶ男なら、「忘れる」よりも酒の席でのツマミ話にするだろうな。

「前に付き合ってたオンナにすげーバカなのがいてさー」って。

ものすごく残酷な歌詞だと思う。だが、それがいいのだろうか?

2番の歌詞も、またヒドイよな。

彼氏が画学生とかだったらますます鬼だわ。ドSを通り越して鬼畜。

指先みつめて「悲しいかい?」とか(うわぁ、ゾクゾクする)、悪魔かと。

もうそこは殴っていいと思うよ。

ていうか、神田川に沈めてしまえ。

「あなたは もう 捨てたのかしら」の部分が生きている人間にしか使えない文脈なので、生きているというのが残念である。

また、「若かったあの頃」と振り返っていることから、女性の側もちゃんと生きて年を取っているというのもまた、なんとなく残念である(←鬼か)。

この歌詞、すごく好き(今、攻撃的な気分なので)。

好きなんだけど、曲の節と文章が噛みあっていないのが気になる(←ここが「どうでもいいけど気になること」)