七隈/夢日記

女性がいて、その子に家庭教師をしに行くことになる。

僕は電車を降りて、田園風景の中に降りる。

道が用水路の土手を超えるために盛り上がっていく。

一番高いところに立って振り返ると、南に向う高架鉄道の陸橋が黒くくっきりと青い風景に沈み込んでいる。

しばらく歩いた。

向こうから来る彼女と出会った。

「バスで来ればよかったのに」と彼女は言った。

「そうか、七隈までバスが南に走っていたっけ」僕は応えた。

「今日はよろしく」小首をかしげる彼女に、僕はため息をつく。

「もう、家庭教師なんて年じゃないと思うけど」

これは、不機嫌なのではなく、不安なのだ。

「どうして?いくつになったって新しいことしていいでしょ?それとも、私っていうのが厭?」

彼女は少しムッとしたようだ。僕は頭を掻いてうなだれる。

「いや、そういう意味じゃない。俺が教える資格を失ったと思っているんだ。それがひっかかる。君は関係ない」

俺は苦笑した。

まだ、自分を信じることを取り戻していないのか。

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完全に脳内彼女だな。

自分が欲しい回答を導くためのカンバセーション。鏡に対して話をしているようなものだ。

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