桜井章一『人を見抜く技術』講談社α新書/読書感想
誰もが癖を持っていて、癖を直すことでちょっと自分を変えられるという話をしている一章と立ち居振る舞いから相手のタイプを見分ける第五章が面白かった。
この辺はやはり、この技術で生きてきたという感じ。
他の章はその観察力で現代日本を見て取ったものだけど、主観的な観測範囲を逸脱するものではなくて、ちょっと談話程度な感じ。
癖の話は自分も思い当たるところがあって、昔頭を掻く癖があったんだけどそれを止めたことがある。
それは、止めたというよりは、止められる精神状態になったというのが正しいんだけど、その卵と鶏の順序はどちらともいえないかな。でも、頭を掻いてごまかす癖がなくなる過程で、なんとなくごまかすことは減ったと思う。
今でも持っている癖は、手で口を隠す癖かな。
「喋ってませんよー。でも、聞いてないんじゃなくて、考えてるんですよー」というポーズ。
これは……直すつもりはないからいいや。
悪い癖じゃないし。
桜井氏の姿勢は、「できない人から学ぶ」というスタンスを表明している通り、できるできないで言えば他者のできない部分に着目するタイプなのだと思う。それは逆に自分についてはできること、したいことを明確にするというスタンスになっているようだ。
ふーん、なるほどなぁ。逆のタイプっぽい。参考にする。