3月の観賞記録/読書感想

購入は3/24の

野尻抱介『沈黙のフライバイ』ハヤカワSF

のみ。あと、『海皇紀(39)』。また、偶数巻を買うのを忘れた。

3月の読了はこんな具合。

3/10 アーサー・C・クラーク『神の鉄槌』ハヤカワSF

3/13 東野圭吾予知夢』文集文庫

3/16 東野圭吾容疑者Xの献身』文集文庫 →『容疑者Xの献身』感想

3/18 松岡圭祐『千里眼 ミドリの猿 完全版』角川文庫 →『ミドリの猿』感想

3/24 浅倉卓弥四日間の奇跡宝島社文庫 →『四日間の奇跡』感想

3/31 野尻抱介『沈黙のフライバイ』ハヤカワSF →『沈黙のフライバイ』感想

4/ 3 谷崎潤一郎痴人の愛新潮文庫 →『痴人の愛』感想

さくさく読める本が多かった。

下5つはこれから感想書いて、後でリンクを追加します。(20090425追加しました。)

現在読んでいるのは、

フィリップ・K・ディックアンドロイドは電気羊の夢を見るか?』ハヤカワSF →『電気羊』感想、関連して →『イブの時間』感想

ストックは

池田亀鑑 校訂『枕草子岩波文庫

朝の出が早くなったので、乗り物酔いするから片道しか本を読めないかもしれない。

家に帰ってから読む本が増えるかもしれない。

モブログで購入と、読了を簡単に報告して、PCで肉付けする形が適切だろう。

今週末に補給に行かないとかな。

ていうか、いまいちなやつをダンボールに詰めるかな。

そういや、アニメもけっこう見てた。

まずは『天体戦士サンレッド』の感想なー。

15分番組で、短いながらもあきさせない、いい作品だった。

髭男爵が敵役?のヴァンプ将軍にぴったりはまって、声優の使い回しとか面白かった。

じわじわ変わっていくOPも面白かったし、今期の上位だったんじゃねーの?(全部見ないから全体の判断じゃなくて、予想)

ニコニコ動画で見られたのも良かった。ギャグアニメってみんなでツッコミを入れるのが楽しいんだ。

最近、”日常”系のアニメがうけているのは、ひとつには見ている人がその雑談などの”日常”に参加している気持ちになれるからだ。現実の毎日にはありえない”日常”を求めているんだと思う。

サンレッド』はそういう”日常”への参加と、心地よい(=不快でない)”非日常”ギャグが並存した秀作だったと思う。

ドルアーガの塔

ジルの結論がちょっと印象に残らなかったかな。

あれで、体が軽くなったのがイシュタルの加護であるとか、そういう描写があれば、神が運命を操っているのではなく、運命を操れそうなほど強大に見えるだけ、って話になり、今の生を一生懸命に前向きに生きるジルらしさが出たんじゃないかな。

ニーバがロッドを手にするシーンはもうちょっと死に掛けのところに弓で射殺して落としたところが転がってくるとか、サキュバスが手渡すとか、あってよかったんでね?

ファティナの描写はすごくよかった。あの強がりがいいよな。あと、ウトゥ。ウトゥ最高。

ババァの目的中途半端すぎ。あと、ニーバの師匠のねーちゃんとも半端だった。

全体的にはまあまあの出来だったと思う。

ガンダム00』二期

一期での展開が遅いという指摘を受けて、序盤にかなり駆け足にアレルヤのイベントを消化してた。それは確かに、密度が濃くて楽しかったんだけど、そのせいでアレルヤが空気になってしまってた。

もともとはアレルヤとライルのイベントを並行して進めてくつもりだったんじゃねーのかな?

あと、アリーも空気だったけど、アニューと絡めるとたぶん良かったんだと思う。復讐と大儀の弁別っていうライルの主題も明確になったかと。

まあ、脚本のミスかも。

まあ、ネタにされてしまうところはあるけれど、質は良かったと思う。意地悪く、どうせ量子化したりするんだったら、エヴァレット解釈を盛り込んでライルがアリーを「俺に撃ち殺されない未来はなかったみたいだな!(違

……とまあ、『ノエイン』ネタを思い出したわけですが。

最終的に示された「変革」の評価については、非正規軍の存在って非常に常識的にはちょっとアレなんだけど、『00』世界はヴェーダの存在が大きすぎるからとりあえずはあれで平和なんだろう。

ってのは、弟は一期でそれ☆すたの補給線に関して納得がいかないと怒っていたけど、初期はリボンズヴェーダの情報操作でフォローしてたんだろうという理解が可能なわけですよ。しかし、それほどの統制力を持ったヴェーダの扱いづらさってのはあるわけだ。

最終話時点で、ヴェーダは平穏な状態にはなったけれど、今後もその存在を知るもの――リボンズとか、アレハンドロみたいな連中にとっては魅力的であり続けるわけ。んで、そういうやつらに対するカウンターとして、ヴェーダの支配が及ばないガンダム4機を保有するそれ☆すたが存在することになる。

そう考えると、当面の平和は、実はそれすたがかき回すだけかき回して、とりあえずできてた連邦を市民が漁夫の利した形にすぎなくて、その不安定さってのはやばいと思うんよ。

それが不完全燃焼のような印象につながっていると思う。

まあ、俺はコーラが幸せならなんでもいいです、ハイ。ホントなんだアレ?

映画作るらしいけど、がっつり木星が描かれていたね。

まあ、イオリア計画は外宇宙に目を向けたものだから当然なんだけど、なんとなく気になるのは見ていてクラークの匂いを感じてたってこと。スターチャイルドがやってきたりしてな(笑)

あとは、『鉄腕バーディ』の2ndを見てる。こっちはまだ終わってないけど、こっちもSFね。

そういや6話だっけ7話だっけの作画が話題になってたけど、OPから該当部分の作画はああなってるし、意図的なものでFAだろ。あの回は、バーディーの記憶と異なり、バイオリンはそんなには人間的に優しくはなかったという描写に象徴されているように、あの記憶全体がバーディの印象によって歪められているということをまず考慮すべき。

誰だって、嫌な記憶はすこし視界や音の部分がひずんでいるもんだ。

そういう演出意図をしっかり反映し、絵はどんどんゆがんでいって、崩れていくんだな。

それを追体験したツトムも、心理的衝撃でひずんでいた。

で、すべてが終わると、作画は元に戻る。

思うに、あの作画への拒否反応ってのは、あの作画が与えた不安感への素直な反応だったのだと思う。つまり、演出はいい仕事したよ、GJ。

それからGyaoで『ムシュモネ』がくぎゅううううう……なんて言うと思ったか。

ポケベルの時代から始めて、核融合が実現する近未来まで時間が経過するというのは、不死者を扱う作品としていい選択だと思うし、時軸の実の設定もよかったと思う。

あんまり前面に出てないけど、この作品もテーマは相互理解なんだよね。エロが目立つけど、セックスもコミュニケーションのひとつだし、ある種の人間にとっては食事もコミュニケーションなんだ。

そういう意味でラストの含みは、エヴァの補完計画に似ているような気もする。

要は、少子化時代をもたらしたディスコミュニケーションへのアンチテーゼだと思うよ。

って書くとむしろ実もふたもないですね、ごめん、無理やり評価してみた。

正しくは、エヴァに似ているのは石田彰演じるゲイっぽいキャラががひどい目に遭うところだけです(ごめんなさい)。