松岡圭祐『千里眼 ミドリの猿 完全版』角川文庫
さぁて、ここまで遡って参りましたよっと。(※20090425記)
作者も裏表紙の解説も全面改稿によってほぼ新作に生まれ変わったと語る、この作品。
しかも、この次の巻からは改稿前とは全然違う話になるらしいです。
鬼か。
それはクラッシックシリーズを名乗る意味あるんか?
まあ、なんつーか、改稿商法ではなくなって、新作を売るってんなら新作を待つファン心理を裏切らない……裏切ってないのか?これは?
変な感じだなぁ。
リメイク。
好意的に解釈するならパラレルワールドと見ることはできる。
しかし……うーん、作家の考えることはわからん。
さて、作品の中身ですが、いまいちなんだよな。
改稿前はもっとなんかあるかもしれないんだけど、この巻には”次”が感じられてしまうんだ。
次の巻へのつなぎというイメージ。
あと、序盤の岬の大暴れも、なんつーか考えなさ杉だろ。結果的に死人が出なかったのは、この作品のリアル志向に反するんじゃないの?岬の持っている能力に対して、情緒が不安定すぎて怖かった。
なんか、気持ち悪いんだよなー。
B級作品の主人公無双状態ってのは、苦悩がエゴイスティックで楽しい。
これの無双状態は、変に気取っていて嫌な感じ。
そんな微妙な感じでした。
んで、最後になんか登録商標の表記があるわけ。
「千里眼は松岡圭祐事務所の登録商標です。(登録第4840890号」
そして、その下に
「本は正規書店で買って読みましょう。」
……だから松岡は生理的に嫌なんだ。
なんかねー、虫唾が走るんだよ。
『ブラッドタイプ』の売り方もイラっと来たし。この話はクラシックシリーズ1の時にも書いたけどさ。
本屋に正規もなにもあるかよ!っていうか、写本したのを本屋が買って、売ってたのが最初だから、伝統的書店っつったら古書店じゃねーか、違うか!?
この小リコー面が嫌悪感誘うんだよ、いっつもいっつも!
あ、Richoさんすみません。
つか、商標登録ってなんだよ。一般名詞登録できんのか?あ、映画化したからか。
なんかむかつくから、やっぱりせっかくだから俺は血液型性格診断と新古書店を擁護してしまうぜ!
(ちょwおまーww)
過去の作品への執着も含めて自意識過剰すぎるんじゃないかなー。
『催眠 完全版』は楽しかったのにな。
なんかこの人の話する時、自分が感情的過ぎて嫌だ。
でも、2巻が中途半端な終わり方で気になっちゃうから、次の巻の『運命の暗示』が売ってあったら買っちゃう!(ビクンビクン)
ただし、お前の嫌がる新古書店でなぁ!ц(゜∀゜)уフハハハハハ!
裏表紙の値下がりした値札シールも剥がしてやるものかーΨ(゜∀、゜)Ψ ハーハッハッハー!
「ちいせぇー!なんて人間的器の小さな感想なんだー!?」
うーるせぇ!今は悪魔が微笑む時代なんだー!!
……とまあ、そんなことを考えてしまう松岡作品。
別に嫌いじゃないんだぜ、これでも。
ただ、なんか文才の持ち腐れって感じがしてむかつくんだよ。
同じ話ばっかり……。
(「……なんだこれ?もはや感想じゃないぜ……」「感想対象自体は面白くなかったもんね……」)
↓ブログ内関連記事↓
・松岡圭祐『千里眼 完全版』感想 http://ropaque.blog19.fc2.com/blog-entry-1710.html
(なんかこれの感想もけっこうひどいけどねー。)
・『催眠 完全版』感想 http://ropaque.blog19.fc2.com/blog-entry-1731.html
(これの感想はまともなのよ。この作品は良かったから。)
以上です。