ポリス、ギャング/夢日記
*夢日記*090212.thr
「朝だ……やつらが来るな……」
朝日が射し込む教室に俺たちはいる。机に座るもの、椅子に座るもの、窓辺に立つもの……それぞれの顔がオレンジ色に染まっている。
「……来た」
窓辺にいたやつが呟く。見れば校門から一人、二人と怨敵が入ってくるのが見えた。
「さあ、ゲームの始まりだ……みんな、幸運を祈る」
「ああ、死ぬなよ」
四人は教室を出て、あらかじめ決めていたそれぞれの配置へと散った。
俺は階段下に潜んでいる。右手は下ろしたまま、いつでも動き出せる姿勢で耳を澄ませた。
後方の心配が要らないとはいえ、上から来れば右に、左右から来れば上に逃げなければならない。敵の気配をいち早く察知することが生死を分けることになるだろう。
耳を澄ましていなければならない。
「うわああああ」
遠くで悲鳴が上がった。中庭の方向だ。
「ちっ……やられやがったか!」
俺は急いで窓際に向かう。
仲間の一人が引きずられていく姿が木立の間に見えた。
「早すぎるぞ馬鹿が!」
俺が舌打ちをすると耳が右方向に異変を感知した。激しい足音。
「いた!動くな!」
その伸ばした腕の先から逃れるために、俺は姿勢を低くしながら階段へと駆けて行く。その背後から追っ手の声だけが追いついてきた。
「逃げても無駄だ!あいつだけじゃなくもう一人も捕まっている!お前は戻ってこなくてはならない、あの教室にな!」
俺は答える。
「は!まだ負けたわけじゃない!見せてやるぜ、本物の悪ってやつをな!」
そして俺は走り出した。
窓から庇へ降り、そこからさらに駐輪場の屋根へと飛び降りる。プールと校舎の間を姿勢を低くしながら駆け抜けて、金網に空いた穴から逃げ出した。
しかし、外には先生がいた。
「なんで校内から出ているんですか?授業が始まりますよ?」
俺は捕まった。
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小学校のケイドロでした。
前日決着がつかなくて翌日に持ち込むってことも、ありましたよね?