走る/夢日記

夢日記*090203.tue

1階から2階へ上がる。

階段の照明が落とされていてあまり明るくない。日中とは思えぬこの薄暗さは、この階段が建て物の内側にあって採光窓もあまり大きくないこと、それから空模様があまり良くないことに起因している。照明が落とされているのは先年、新校舎の光熱費が移転前の2倍となったことで本年から節電が至上命題として下命されたことによるものだろう。

階段を上る。僕は広間を迂回しようとしているのだ。

猫のように視線をきょろきょろさせて下を警戒しながらキャットウォークを渡る。まったく、滑稽なくらいに臆病に。

僕はそうやって渡っていく。

キャットウォークが終わって狭く暗い廊下へと歩いていく。廊下が狭くなっているのか、それともどんどん暗くなっているのか、白く見える範囲がどんどんと小さくなって、どこか息が詰まる。

少し、開けた場所に出た。

そこはヘアピンカーブのように道がくねっていて、しかも左右から崖がせり出している。そして、いつの間にか頭上には空が開けていた。

ヘアピンカーブを過ぎるとそこはゴルフのグリーンだった。数名のゴルファーがそこに居て、バーディートライをしている。

「海外ツアーにくるとホテルでの楽しみがなかなか無くてDVDばっかり見ているよ。ホテルによって備え付けてあるソフトが違うからこれが楽しみでね。昨日はF1を見ていた」

一人の日本人男性がそう陽気に語っている。

僕は彼のホテルの様子を想像する。F1の他には映画もあるだろう。中にはポルノもあるだろう。そういうものがテレビの下の戸棚に収まっている様を想像する。

「僕はサッカーを見ているね。やはり日本とは比べ物にならないよ」

もう一人がそう答える。

僕はそういえばこないだ日本代表が試合をやっていたことを思い出す。テレビ中継が無かったから見ていないけれど、不甲斐ない試合内容で負けたらしい。

僕はその光景を想像する。緑色のピッチの上でうなだれる青いユニフォーム。

気がつくと僕は中学校のグラウンドにいた。土のグラウンドはサッカーのピッチだけが一段高く盛られていて、その段差に大勢のサッカー部員が腰掛けてスクリーンに浮かんだ今の光景を見ていたらしい。

「やっぱ日本代表はダメだなー」

「いや、海外組が帰ってくれば大丈夫でしょ」

「ほらほら、んなこと言ってないで練習しようぜ。日本代表の前に自分が上手くならないと、今度の大会勝てないぞ」

そんなことを言っている。

そんな彼らを見ていると自分もそういえばこの2月から運動をしなくちゃいけないと思い立ったことを思い出して、ピッチの横を往復ダッシュを始めてみる。

かかとを上げて上体を沈める動きを前への推進力へと換え、それをそのままふとももとふくらはぎの力で前へと押し出す。加速しながら上体を徐々に起していき、上体が起ききった所でそれ以上の加速は難しいのでターンへと移行する。左足を軸足として利き足を回転させて勢いをそのまま反転させていく。反転によって生じる遠心力は上体を沈めることで重力と相殺させるのだ。そうしていくと殺しきれなかった勢いが軸足に乗ってくるのでそちらは活かしておいて後方に抜き、それを以って反転の完了とする。軸足を少し滑らせつつ、右足の後に左足が入った瞬間から右足の蹴る力を増す。そして、復路を疾走する。

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起きたら雨が降っていた。

なんかウォークラリーに参加することになったっぽいからちょっと運動靴買わないとなぁ。

ちょっと走っておいて馴らしとかないと靴擦れしたら困る。

そういう夢ですね。