明日も本気出す/daily

人はいつもその人の考え方の範囲内でできる限りの力を出して生きている。

つまり、毎日毎時本気を出している状態なのである。と言えよう。

それが周囲から見て本気を出していないように見えるのならば、それは当人の心がけに問題があるのではなくて、当人が持っている考え方に問題がある。

この人それぞれの考え方は、人それぞれの人生経験に基づくものであって、実は外面からは容易に理解できないものである。

しかし、表面的な行動から見てその当人の考え方を批判する場合に、批判者は自身の人生経験からそのような行動を取る時の自分の考え方を引き合いに出して批判する事が多い。ここで、問題行動の背景に、被批判者と批判者とで共通の考え方の背景がなければ、当然そこに齟齬が生じてしまい、信頼関係を損なうだろう。

ここで齟齬を生じないようにするためには、問題行動の原因を被批判者自らに解説させる必要がある。注意すべきは、その際に被批判者自身が表面的に考えている原因ではなく、その考えを生むに至る人生経験を掘り起こすことが問題解決のために必要な点である。

ここで、異なる経験による異なる考え方を伝達することができれば、明日からの本気は今日からの本気とは全く異なるものになるだろう。

つまり、常に「本気」で生きている人間が「もっと本気」で生きるためには、異なる経験からくる異なる考え方の獲得が必要であり、同じ刺激の繰り返しでは駄目だということにある。

よって、現在の自分に不満があり、「明日から本気出す」なんて考えている者は異なる考え方に触れてみて、それがどうしてそういう考え方になったのかを考え、理解しようと努力して見るといいだろう。

そうすることで、異なる考え方が消化されて新しい自分を発見することが出来る。

ただ、異なる考え方を吸収するにはそれなりの時間と精神力、理解力が必要であり、失敗することがあることも、心構えに容れておくと良い。

つまり、今精神的にひきこもり気味の俺はクズ。