理由/daily

心は生きている。

体は生きたがっている。

心は理由を求め、体は結果を求める。

そんな齟齬を人体はそれぞれに秘めているのだと思う。

人生にどんな意味があるのだろう?と人が言う。

それは、昔の僕も言ったことがある。

今の僕は、

例えば、もっと生き物が少なかったら、物事が少なかったら、どうなるだろうと考える。

つまり、世界を過去へと遡る。

ずっと昔、もっと生き物の種類が少なかった時。

もっと元素の数が少なかった時。

もっと宇宙が小さかった時。

力が少なかった時。

何も無かった時。

虚無。

何も無く、何も感じられることが無い。

無に対する有。

何かが在り、何かが感じられる可能性が有る。

その何かで在ることだけで価値があるような気がする。

何も無いよりは、何かが在った方が何かが感じられる可能性が有る。

それが、正の評価であろうと負の評価であろうと、絶対値が生じる。

だから生きている。

すごく狭い理由。

絶海の孤島のような、頼りない存在意義。

でも、そんな存在意義を改めて確認する時間も、あっていいじゃない。

二週間後の僕は、この理由に納得するだろうか?