屋敷/夢日記

DATE=080722.tue

熊本と鹿児島の県境にある父方の本家に来ている(※現実と異なります)。祖父母に父母、そして弟を交えた談判が行われていて、オレと妹は直接関係していないということで敷地外に追い出されている。

車の中で帰りのことを考える。

「今7時だから飛ばしても家に帰るのは10時過ぎるな……こりゃ明日がしんどい」

空には星が瞬き始めている。

急いた気を持て余して足元を確かめる。はやくアクセルを踏み込んで帰りたい。そういう思いだった。しかしそれは左足で空振りした。クラッチペダルがない。おかしい。ギアはオートマチックじゃないのに。そう思って左手へと視線を落とすと助手席の床が目に入った。そこにクラッチペダルがある。

何故?

助手席に座ってクラッチを踏み、アクセルへと足を伸ばす。不可能ではないが難しい。

どうなっているんだ?

混乱していると外からライトで照らされた。

「困るんだよー。ここはウチの敷地なんだよねー」

叩かれた窓の先にいた男はそう言った。

「すみません。すぐ動かします」

そう言って俺はエンジンをスタートさせ、後方を振り返りながら妹に

「車はあっちの路上に動かしとくから、お前はそれを伝えに行ってくれ」

と言った。

妹が後部座席を去り、俺はクラッチと苦闘した。なんとか動き出し、本家に背を向けた時、悲鳴のような声で何事か叫びながら妹が戻ってきた。

「おにいちゃん!にいちゃんが!」

妹の服には血が付いていた。

俺は惨劇が起きたのだと思った。そして、コレは夢なのだから、時間を巻き戻して惨劇が起きないようにしようと思い、場面を巻き戻し始める。

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でも、そういうことすると目が覚めてしまうんですよね。