濡れ鼠/daily

まったく、今日は厄日だ。

まずは自転車で移動中にひどい夕立に出会った。10分間も見通しが良く逃げ場のない田園地帯を走り、下着までずぶ濡れになってしまった。

幸い、汗を拭くためにタオルを携帯していたので滴らない程度には搾り取れたが、それだけではさらりと乾くには至らず。

着替えもなく冷房に耐えてバイトをこなしたが、イラストレーターの調子が悪く、オブジェクトが連続的ではなく離散的にしか操作できない。原因も不明。さんざん苛々して閉館を迎えるもレジが4桁もズレていて肝を冷やす。

上役に連絡すると、どうやら別会計のものをレジに混ぜてしまっていたとのこと。

ほっとするもこのゴタゴタで電車を一本遅らす羽目に。

今はすっかり空腹でふらふらだ。

だいたい今日は昨日までのアイディアが逃げていってしまったことに気付いたところに始まった。

メモも役に立たない。書いたときは分かるだろうと思ったのに、過去の自分の信頼に応えられないのは悲しいわ。

アイディアが来ている間はどうすべきか分かるが、逃げられるとまったく取り付く島もない。潜水艦甲板から洋上に取り残されたような感覚。

最近はジタバタしなくなったので荒々しい気持ちになることは少ないが、やはり昼の太陽は白々しく、温度を失い、夜の月は心を騒がす。

ま、一説にはどうせモノになるはずがないアイディアだったのだという見方もあるが。

あ゛ぁ、そんなことよりも喉の調子がおかしい。

調子をコントロールする上で、こういう体調不良が一番厄介だ。

珍しく逆転しているし、なんともないようにしたい。