森博嗣『クレイドゥ・ザ・スカイ』中公文庫/読書感想
解説について。
押井さんはどうしてテキストになるとこんなに説教臭いんだろう?
作品中ではクール&ドライなのになぁ。
(追記:↑高畑勲と混じっているのかもしれない。自信がない)
僕は大人とは、子供を自由に遊んでいると思わせることができる人間だと思っています。
安全で安心な枠の中で遊んでいるのが子供。
そのフレームを作り出す自由を持ったのが大人。
だから大人は巨きくなければいけない。余裕が無きゃいけない。
子供が目一杯頑張っても届かないくらい大きく高い存在でなければならない。
だけど、今の“大人”たちにはそういう余裕がない。
子供を枠の中に留めることができず、てんでばらばらで、しっちゃかめっちゃか。
真に大人たりえている人間は少数で、大人が楽しいとなかなか言えない。
大人になる楽しみを教えることができていない。
それが問題だと思います。
閑話休題。
スカイクロラシリーズで最後に刊行された作品です。
『スカイ・イクリプス』は短編集……らしいです。
本編で出版されるのは『クレイドゥ・ザ・スカイ』が最後ということで。
で、森先生曰く、「敢えて最後の作品を最初に出版し」、「何処から読んでもオッケー」ということです。
が、森先生が時系列順をモリログアカデミィで提示していなかったら最後の二つはひっくりかえせるんじゃないのかな?いや、無理かな?アホだからわかりません。
しかし……「クレイドゥ」を読んで思ったのは、「フラッタ」を再読しなきゃ、ってものだった。
うーん。やっぱり自分の記憶力の無さが悲しい。
てか、もうちょっと気持ちが落ち着いて冷静な時に再読したいものが積み重なってく。
なんだろう?この繰り返す日常で磨耗していく感じ……僕もまだまだ子供です。