日端康雄『都市計画の世界史』(講談社現代新書)/読後感想

世界の都市計画の変遷をおおよそ時系列順に解説した書。

講義用のスライドショウをまとめたということで短くも手堅くまとまっており価格も1000円とお手頃。本書から参考図書への橋渡しになってくれる、都市計画学の良い入門書だと思う。

敢えて欲をかいた注文をつけるとすると、同じ章の同じ節の中でも時代が進んだり戻ったりしている部分があり、そのあたりの整理をもう少ししていただきたかったかもしれません。

(『生物と無生物のあいだ』もこなれない部分があり、講談社現代新書は徹底的編集はしない方針かもしれない。着眼点は面白いので鮮度を重視しているのかも…と妄想)

それから、少し世界史の知識が必要となり、地理選択だった学生には苦しいか?(もっと本を読もう)

いずれにせよ好著。