人生叙述トリック説/モノゴト

このブログは一種、叙述トリックかの如き様相を呈している。

つまり、「よしひら」という事象を多角的に記述する体裁を取っているが、その一つひとつの証言について、誤認識や虚言の可能性があることを認識しつつ読まなければならない。

書いている僕にとってすら、そういう解釈をせざるをえない。何故なら、未来への選択は現状を分析した結果から導かれ、為されるべきだからである。

これらの回りくどい多角的叙述の中の、共通点――共通して記述されている点及び共通して記述されていない点――からその因を見極め、悲劇を阻止できるのか?

この自身すら劇中の人物になぞらえてしまう男の物語は未だ結末を見ない。