シャイ/daily

「どうもすみません」

そう言って謝ることが多い。

しかし、よくよく思い返してみると、そう言ったシチュエーションの一部は「ありがとう」と言うべきだったものが含まれていることに気付く。

落とし物を拾ってもらった。道を譲ってもらった。エレベーターの「開」ボタンを押してもらった…そういうことに謝っていることが多い。

場違いな謝罪の言葉は何にもならないし、感謝の言葉は心地良いものなのだから、「ありがとう」を言おうと日ごろ心掛けているつもりだが…しかし、口をついて出てくるのは、「すみません」なのだ。

なんでこんなに卑屈な慣習が身に付いたのかなぁ?

……怒られていることに気付きにくいから、何となく謝ってごまかしてきたことが多かったから、とかだろうか?

なんかそんな理由だったらあまりに愚かしいなぁ。

とにかく、謝意は謝意でも感謝の謝意が日々に少ない気がする。

謝るのはカンタンで、感謝するのは照れくさいけど、でも、そういう細かい所も変えないと。