好き嫌い怖い/myself

僕は人間の集合としての人類が好きです。

しかし個別に見ていくと、少数の好ましい知人と多数の好ましからざる知人と、好悪すら定かでない赤の他人とがいて、更に習慣的に初対面の人に警戒心という軽度の敵意を抱きがちであることから、一人ひとり好悪を挙げるときっと嫌いなのです。

集合としての人類は時代の判断においてとても愚かに見えます。

しかし、個別に見ていくと、僕の知識は平均レベルしかなく、愚かなのはむしろそう感じる僕の方だと言えるでしょう。

一方で、もっと大きな流れ…数世紀単位で見ると、やはり人は賢いと思われます。努力を怠らず、堅実に過去を確かめてゆき、苦しみながらも未来へと歩を進めています。

何だか良く解らない。

しかし、そこが好きなのです。

同じように、知人も皆「解るようで解らない人」ばかりです。だから好きなのでしょう。

そして、解らない人は嫌いです。

そしてそして、初対面の人は「解るかどうか解らないから怖い」のです。

だから、人類は好きで、個人は不確定で、エイリアンは怖いです。