妄想サスペンス劇場/バトン
15のシチュエーションが与えられ、妄想しながら答えるという極めて斬新なバトンです。
僕も妄想族の一員として頑張って回答したいと思います。
しかし、ただ答えるのでは面白くない。
妄想しやすいように並べ替えますね。
それでは、いきます。
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「妄想バトン」
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1:理想の女(男)が記憶喪失で落ちている。
なるほど!黒髪の長髪ですらっとしていて透けるような白い肌に白い服が良く似合う綺麗な人が倒れているわけですね!それは一大事です!妄想開始です!
夜道を歩いていると、道端に女性が倒れているのを見つけた。慌てて駆け寄り、肩を支えて助け起す。
「だ…大丈夫ですか?」
「う…う~ん…大…丈夫…」
返事があった。見たところ外傷も無さそうである。
「そうですか。良かった。この辺りの方ですか?」
「この辺り?」
「ええ、住んでいる所です。この近所の方ですか?」
「ここ…どこ?」
「え?」
「私は…誰?思い出せない…思い出せない!」
「記憶…喪失ですか…!?」
取り乱す彼女をなだめつつ、交番へ行くことを提案し歩き始める。
2:歩いていたらサインを求められた。
それは、暗い夜道に浮かび上がるように現れた漆黒のスーツに身を包む初老の男だった。
「サインを、お願いします」
「は?」
「この紙にサインをお願いします」
男が差し出した紙は小切手ほどの大きさで、何も書かれていない真っ白だった。
「ちょっ…何を…?」
「ここにサインをお願いします」
それ以外の何も考えていない怪しい光をたたえた眼に気圧されて、僕はサインをした。
8:カモシカの脚にされた。
翌朝、目が覚めると足がカモシカのような薄茶の毛に覆われた獣の脚になっていた。
「なんじゃこりゃあ!?蹄…蹄がっ!?」
驚いた拍子にソファから転げ落ちて頭を打った。
「…っつ~!!…いやっ、落ち着け。昨日の行動を思い出せば何かヒントが…昨日は…あ」
思い出してベッドを見ると、昨夜の女性が眠っていた。
「あの後…交番行ったり病院行ったりして歩き回って、結局行く所がなくて帰ってきたんだっけ…」
「しかし、足が棒になるとは言うけどカモシカになるとは…そんなバカな…」
11:鏡を見たら目がヤギ目になっていた。
ふと、枕元の鏡が目に入った瞬間に、顔にも違和感があるのに気が付いた。
鏡を手に取りよく見てみると、瞳が横長になっている!(→参考「Googleイメージ検索”ヤギ目”」)
「ひい!ヤ…ヤギ目!?カモシカの脚…バフォメット!?イヤ!やましいことはしてないぞ!断じてやってない!しかし、どうしてこんなことに!?…まてよ…まさか他にも…!?」
もっと大きな鏡を求めてバスルームへ走った。
12:尻の割れ目が消えた。
「尻が…いや、生き物としてこんな急激な変化はありえないだろ…」
愕然としつつもいつまでも全裸では何なので服を着る僕
3:引き出しからドラえ○んが出て来た。
部屋に戻ると引き出しがものすごい音で振動してた。
「……!?」あまりの異常事態に反応できない。
「僕、ドラえ○ん~」
「ちょ…ドラえ○ん!?…でも何でもいいから何とかしてよ~(泣」
「大の大人が泣くな。みっともない」
「いや、この状況は泣けて当然と思う」
「仕方ないな~。タイムふろしき~!」
「おおっ!さすがはドラえ○ん!ありがとう!」
そして風呂敷がかぶせられた……
4:殺し屋に「死に方くらい選ばせてやるよ」と言われた。
「…な…なんでこんなことに」
それは一瞬の出来事だった。物音がいくつか連続した後、気が付いたら僕は風呂敷を被ったまま床に転がされていた。
「さあ、銃殺、絞殺、撲殺、毒殺…選び放題だ。さあ、どれがいい?」
「どれが…というか、何故僕が殺されるんだ?それを教えてくれ」
「単純な話さ。さる大富豪の遺産の全てを受け継ぐ相続人として、親族を差し置いて見知らぬ男が発表された。それが、アンタだってことだよ」
「…そうだったのか…だけど、それは人違いだ。僕じゃない」
「何?」
「風呂敷を剥いで見たら解るさ。その相続人は僕じゃない」
殺し屋が風呂敷を剥ぎ取ると、そこにはどうみても10代の少年の姿があった。
「殺す男の特徴くらい聞いているだろう?こんな子どもだって話だったかい?」
「…いや…お騒がせした」
5:見知らぬ大富豪に遺産を遺された。
「いったいどうなってるんだ…?大富豪が僕に遺産だって…?こんな御伽噺みたいな話を信じろってのか…!?」
「僕、ドラえ○ん」
「……僕が…間違っているのか…?自分で自分が信じられない…?本当にここは僕が生きていたのと同じ日常なのか…?」
「私と同じキモチ…記憶喪失ですか?ダイジョウブ?」
「…原因は、君か!?」
6:初対面で「B型?」と聞かれた。
「どうした?ノビタ君。さっきから独り言ばかり…もしかして、B型か?自己中か?」
「その言い方はB型に失礼だろ。お前本当にドラえ○んか?てか、僕はノビタじゃないぞ」
「……は?ノビタ?」
「ノビタじゃないって言ってるだろ。お前こそB型か?」
「…ノビタじゃない…?間違え…?」
「お~い…」
「…いや…お騒がせした」
「帰るのかよ!?」
7:預金残高が増えていた。
「ホントに増えてる…」
一応、確認のために銀行に行ってみたら、通帳の残高が9桁になっていた。
「…こ…殺される…あの殺し屋に殺される…逃げるか…?いや、逃げ切れまい。昨日の今日で家まで来てるんだ…。だとしたら…確かめるしかない…」
僕は銀行から振り込んだ人物について情報を得て、今回の事件の中心と思われる彼女を連れてその富豪の家へと向かった。
9:前に並んでる人に「俺の背後に立つんじゃねぇ!」と言われた。
「いや…バスを待っていただけですって…ちょっと、勘弁して下さい」
「…おう、そうか。すまなかった。戦地帰りでつい、な。気にしないで前に並んでくれ」
「…そうですか。じゃあ、失礼して…」
それからバスで1時間。
都内とは思えない山奥にその富豪の屋敷はあった。
「お待ちしておりました…」
玄関口には昨夜の老紳士が立っていた…。
14:モナリザがこっちを見ている気がする。
通された部屋に座って待っているが、どうにも落ち着かない。
「…見られている…気がする…」
落ち着なく部屋中を見回す。
部屋の中には色々なものが飾られている。高価そうな皿、銀器、壺…その中に混じってダイアル式の電話があって一瞬時代錯誤な感じを受けたが、全体で見るとむしろその方が周囲にあっているのだということに気が付く。壁にもいくつかの絵画や剥製が飾られている。
ふと、そんな絵画の一つ、モナリザと目が会った気がした。そしてその瞬間、遠くから悲鳴が…!
10:「犯人はあなたです!」と言われた。
悲鳴が聞こえた方向に駆けつけると、そこには死体が転がっていた。
ナイフで胸部を一突き。箇所から言ってほぼ即死だったろう。凶器のナイフは残ったままだった。
第一発見者らしきエプロン姿の女性が死体にすがりつき、必死に死者の名らしきものを呼びかけている。
そんな光景を見ながらぼんやりしているうちに、次々と家人が集まってきた。そして突然、
「犯人はあなたです!」と指差された。
「ちょっと、僕は部外者です。この殺された人が誰なのかも知らない」
「嘘おっしゃい!あなたが父の遺産を全部持って行って、それで…」
「いや、僕はまさにその遺産の事情を伺いたくてこちらに来たわけで、この人を殺す動機なんてひとつもありませんよ。そうでしょう!?」
「ああ!この女も!この男も!わたくしが施行しました呪いがしっかり効いておりましたらこんな悲劇にはなりませんでしたのに…死ぬんではなくて姿が変わるだけだなんて!?」
「全部が全部あんたのせいかっ!?」
「ふんっ、そんなヤツは死んで当然だったのさ」
「まあ!ノビタ!なんてことを!?」
「僕は知ってるんだ。伯父さんが殺し屋を雇ってその人を殺しに行かせたってことをね!アンタ、この男殺して正解だったよ。流石だね」
「殺し屋の方はコイツだったのか…ってか、僕は殺してないって!いやむしろノビタにツッコムべき!?」
「そうだ…兄貴を殺したのはその人じゃねぇ…殺したのは俺だ…」
「「ええっ!?」」
「兄貴が…兄貴が後ろから肩を掴むもんだから…俺は…俺はつい…」
「頃介…あなた…」
涙を流す被害者の妹らしきおばさんとその弟らしきさっきのバス停の男。
「帰還兵の悲劇…ですね…」
「記憶喪失なのにまとめ役は買って出るのかよ」
「だって、私にセリフが無いまま事件が解決しちゃって、私が誰だかさっぱり解らないままじゃないですか」
「…それは…もう別に解らなくていいんじゃないか?」
13:偶然手に取った本の主人公が、明らかに自分だった。
「作者は…あの人以外に考えられないな…」
著者名を見ると“セバスチャン”と書いてあった。
「…非常識な名前だな…」
少し笑いながら僕は本を棚に戻す。
「あなた~、買い物終わったわよ~」
「ああ、今行く」
そして僕は日常に帰って行った。
15:次に回す6人をどうぞ
あ~、終わった~。
妄想し尽くした感じです。
どうだったでしょう?妄想サスペンス劇場~豪邸に木霊する悲鳴!記憶喪失の女の謎!~
あ、そこ、どん引きしてないで帰ってきてください。
妄想しろって言われたから素直に妄想しただけじゃないですか~
これ以上長いのも問題なので、結構細かい所ははしょりましたが大体謎は残っていないはずです。あったら妄想で補完して~
さて、最後に回すメンツも妄想で。
京極夏彦先生とか、舞城王太郎先生とか、西尾維新先生とか、森博嗣先生とか、奥田英明先生とか、東野圭吾先生とかジョークが解って頂けそうな気がしますので、どうでしょう?どういう妄想に出来上がるか楽しみに思いません?
でも、どうせ書いてもらうならもっとしっかりとしたお題でやっていただきたいレベルですよね~…
いえ、所詮妄想ですがね。