方針転換/都市計画
2016年オリンピック招致の日本からの立候補地が東京に決定しました。
個人的には、残念というか安堵したというか…複雑ですね。
もし、福岡市が候補地となっていたら、三年後の最終決定までに物凄い熱意で港湾部の再開発が行われていたと思うんですよね。
都市計画を齧った者として、それはもう興味深い事例だったろうと思うのです。
そして財政面のやりくりを福岡市がどうこなすのかも興味の的でした。
そういう意味で、残念。
しかし、それらはあくまでも理想的な計画の話であって、つまりは安堵したというのは、福岡市は上記の理想に沿うだけの実力は無いという現実に対して、やはり候補地にならなくて良かった、無謀な挑戦を避けられたという安堵ですね。
さて、これは終わった事ですからスパッと切り替えて、五輪に替わって五輪開催の夢は破れましたが、それならば福岡市はそれ以外の道で都市としての充実を図らなければなりません。そのため、これから10年の福岡市の都市計画の中心軸をどこに定めるのかを考えましょう。
五輪誘致に使うはずだったお金が浮いたので、少し余裕も出来たでしょうしね。
五輪のコンセプトは“コンパクト”でしたが、21世紀の都市施策はこれがキーワードです。コンパクトシティを目指しましょう。
夢破れたけど、スポーツを通じた福祉、教育など市民生活の充実なんかも面白そうじゃないですか?
それから、国際都市としての成熟度もまだまだです。
観光立州・九州の玄関口として、国際殿レベルアップも図りたいですね。
福岡の都市としての潜在能力は高いです。
もっと磨いて、2032年とかのオリンピックに胸を張って立候補できるように頑張りましょう。
それくらいの夢を持ったほうが都市計画も楽しいです。
そして、都市計画とは25年の時を来年の事のように思うことが出来なければ正しくありません。
だからこそ、未来を見通す先見性と予測が外れた場合の柔軟性が求められ、そこが難しいのですけど。