五輪をやる意義/Olympics

そういえば、今日の昼にはJOCが国内の候補地を東京か福岡か決めるんですかね。

個人的意見とすれば、国家プロジェクトとして五輪を捉えるとしたら、二度目の東京での開催は福岡での開催ほどの意義は無いと思います。

まずは地方分権の観点から、この地方開催を地方分権の象徴的な事業として取り扱うことに意義があると思います。

日本は、東京以外の都市を知られなさ過ぎです。

21世紀日本は地方の時代とか言ってることですし、東京一極集中を改める機会にしたいです。

福岡市は規模的に理想的なサイズの都市です。

住み良さは、権能と人口の集中に伴ってあらゆる都市機能が充実した東京に遜色ありません。そういう21世紀の都市像を探る意味でも福岡市というのは非常に面白いサンプルですし、そこで五輪を開催する意義は高いと思います。

また、外交的なメッセージの上でも、アジアに近い福岡での開催はプラスだと思います。招致活動が順調に進めば北京五輪の翌年に開催地決定でしょう?これ以上ないメッセージだと思います。これくらいの事情を慮って東京が遠慮してくれてもいいと思いますけどね…(でも、三国人発言で物議を醸した都知事…ありえないか)。

そしてもう一つは、21世紀の五輪の在り方を考える上で、地方開催というのは興味深い意味を持つと思うのです。

2008年は北京、2012年は通算2度目のロンドン、首都での開催はやはり国威発揚とか国力のアピールとかそういう場になりがち、五輪はそういうプロパガンダに使われるものではないという思いもあります。

そんな中で地方開催のモデルを示す事で、少なくとも地方開催というあり方を考えるだけでも福岡の立候補の意義があると思うのです。別に選ばれなくても良いのですけど。

というより、2008年が北京=アジアで2012年ロンドン=ヨーロッパなので、2016年福岡or東京=アジアなんて可能性は限りなく低いと思われる。そういう意味では実は、2020年あるいは2024年へ向けて継続的に検討する姿勢が望ましいのであって、JOCもその辺を考慮して候補地選びをするべきだろう。

ってわけで、連続で立候補するつもりが無いなら両方とも切るくらいでもいいと思うな。

大阪は一回ダメだっただけであっさり退いちゃったし、あの程度の執念では五輪の開催は無理でしょう。

規模でも意義でも最大級の国際大会ですから、生半可な覚悟で立候補したらダメです。

さてさて、どうなることやら…?