Not Stand Alone/Not Stay Ago /散文

一人じゃない。

誰もが立ち止まる時がある。

あなたが立ち止まる時、誰かも立ち止まっている。

遠くで見えないけれど、誰かが立ち止まっている。

あなたが立ち止まっている時には、誰もが動いているように見える。

あなたが動いている時には、誰かが止まっている姿は見えにくい。

誰が動いていて、誰が動いていないのかを見極めるのはとても難しい。

それは相対速度でしか無い。

絶対的な速度では無い。

あなたと同じ方向に進む人はそれだけ遅く見える。

あなたと違う方向に進む人はそれだけ速く見える。

止まっていて突然隣が動き始めたら、あなたは自分が後退したかと錯覚する。

しかし、実はそんなことは無い。

人生の矢は一方通行で、戻る事は無い。

ただ、進む道筋が違うだけ。

だから一人で立ち止まらずに、自分の位置を、自分の速度を、自分の道筋を、しっかり見つめて居れば良い。

それに何より、立ち止まっているつもりでも、時間に応じて記憶は積み重なっている。

記憶が連続している限り、今日のあなたは昨日のあなたと違うあなた。

ずっと変わり続けている。

止まって見えるのは、ちゃんと自分と周りを見ていないから。

自分の体に対して自分の心が止まっている。

気をつけて自分を見て欲しい。

きっとどこかが変わってる。