ゼロ/時事

奈良の放火殺人の件に絡むのだけど。

優しくて真面目だから、きっちりその心の闇を、心の奥の方に仕舞って置けるんじゃないか。

その負の感情を押さえ込んで、奥に溜め込んでおけるから、表面上明るく振舞えるんじゃないか。

そして、臆病だからありのままでは居られない。素直に、率直に剣呑で在り得ない。

そして、それを消化する方法が見つからないか、或いは、過激すぎて実行に移せないでいるから、その心の闇は膨張してしまう。

それを鎖で戒めて、空想の世界で暴発させて、どうにか自我を保って居るんだ。

鎖が切れたらどうなるか、って言ったら、こうなるしか無いじゃないか。

真面目だから手抜かりは無く、優しいから悲しむ人は残らず連れて行く。

そして、臆病だから自分は死ぬ事はできない。

せいぜい消える事を願うくらい。

他人から指摘されれば、事実をありのまま認め、事実を淡々と語る。

いつも思うけど、何を驚く事があるんだろう?

僕は何となく共感するところがあるのは、まあ、特別だとしても、そういう未熟な精神を持つ人が存在する事は、そろそろいい加減に理解できてもいいと思うのだけれど。

どんな人間でも負の感情はあるはずなのに、外面で判断して「アイツは悩んでないな」。

それが、闇の苗床なのに、にこにこしてればころっと騙される。

「全てを忘れたかった」そうだ。

彼の愚かだった点は、死なない限り忘れる事はできないし、忘れられる事もできない事を知らなかった点だ。

それだけ。

自分を抑え切れなかった点は、愚かではない。

未熟だからこそ未成年なのだから。

成熟した大人が、それを予防する方法を考えなきゃならんのだ。

なのに「理解できない」だって。

もっと頑張りましょう。

っと、朝書くことではないか。

じゃあ、僕は寝るとしよう。