2006-06-13 紅一輪/daily ヒビ記 朝目覚めて、最初に目にした窓の外の景色。 空の青と木々の緑の境目に、真っ赤なバラが咲いていた。 毎年、あの場所にはバラが咲く。 この家の先住者が植えた、齢20年以上を数える古株。 増やす術など知らぬので、毎年ただ一輪を僕らは愛でる。 しかしその一輪もずいぶん背が伸びたものだ。 見上げるほどになろうとは。 時間は、確かに過ぎて行く。