紅一輪/daily

20060613121211
朝目覚めて、最初に目にした窓の外の景色。

空の青と木々の緑の境目に、真っ赤なバラが咲いていた。

毎年、あの場所にはバラが咲く。

この家の先住者が植えた、齢20年以上を数える古株。

増やす術など知らぬので、毎年ただ一輪を僕らは愛でる。

しかしその一輪もずいぶん背が伸びたものだ。

見上げるほどになろうとは。

時間は、確かに過ぎて行く。