災いは突然に

それは、前触れも無く我々を襲う…。

16時―。

某研究室にて―。

カタカタカタカタ…。

(ふふ…。

 ふふふ…。

 書ける…書けるぞ!

 今日は絶好調だ!

 キーのタッチ、リズム、語句の選択…全てがピタッと噛み合っている!

 バックスペースを叩くリズムまで軽やかだぜ!

 行ける!このまま概要にできるレベルで仕上げられる!

 いつもの俺を10とするなら、今の俺は100だ!

 ふふ。

 はは。

 ふはははは…。)

ぷつっ。

きゅうぅぅぅん…。

(は?)

研究室から音が消えた。

目の前のディスプレイから色が消えた。

操作を受け付けない。電源落ちてる。アウトだ。

ブラックで、アウト。

Blackout=停電

停電です。

僕は真っ白になりました。

最近、Wordに飽きてNotepad(メモ帳ね)をメインに使っていました。

Wordにはバックアップがありますが、メモ帳にはありません。

そして、セーブした憶えがありません。

て、ことは…。

しばらくして復旧。

僕はパソコンの電源を押します。

きゅいぃん…カリカリカリ…。

さっき編集していたメモ帳をダブルクリック。

そして固まる僕。

ええ、真っ白です。

一時間一心不乱に打ち込んだ文章が、まっちろです。

一心不乱すぎて一度も保存しませんでした。

(馬鹿な…。

 はは…

 ははははは…)

で、記憶を辿って頑張っていますが、なんかやっぱりしっくり来る文章になりません。

さっきと微妙に語句の選定が違うんですね。

その影響でキーのリズムも上がりません。

フィット感が無いです…。

ピタッと来ないんです!ピタッと!

駄目だ~。神よ~、今一度降臨を~(T_T)

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