Lock on ... and fire !

2週間前の記事「Lock on」でちょっと触れましたが、その後のホリエモン叩きは酷いですね。

細木数子まで裏切って…。

手の平を返すとはこの事です。

「騙されたっ!」って被害者になるのは簡単ですけど、もっと自制したいものです。

ところで、今回の報道を総合して、僕なりに全体の経緯をうっすら妄想してみました。

事の始まりは1年半前。

プロ野球の一大事に、突如現れた異形の新参・ライブドア

既得権者を向こうに回して丁々発止とやりあって、結果、一敗地に塗れることに。

ところがそこは判官びいきのお国柄、おだてて高いところに昇らせてたのはマスコミと視聴者。

降りるに降りられなくなって、粉飾重ねて昇り続けたのはホリエモン

昇った所を担ぎ上げたのが自民党

やんやの喝采。「おお~、昇った。昇った。高い。高いね」

で、金融監督庁はどうしてたか?

怪しみはしても、自民党が持ち上げちゃったから、予算編成前の官僚にとってライブドアは触るに触れぬタタリ神状態。基本、放置。

そこにもう一人の役者、東京地検特捜部。

金融監督庁に先んじては居なかったと思うが、とにかく独自に内偵は進めていたはず。ところが管轄のはずの金融監督庁は動かないで見ているだけ。

どうしたものかと思っていたら、そこに建築確認偽装事件が持ち上がる。

地検の管轄のはずである“業者と議員の密着の構図”が見え隠れして、焦る特捜部。

ちょうど景気も持ち直してきたことだし、今なら市場へのダメージもそんなに大きくないだろう。

と言うことでライブドアにロックオン。

それで、けっこう自民がダメージを受けたので、防衛施設庁の官製談合の件もやりやすくなってよかった。よかった。

って感じでは?

ま、妄想ですが。

ウチの親父が、「ライブドアの件で議員の大物が出てこないというのは、特捜部が動いたというのに不自然すぎる」と、こう不審がって居ましたが、金融監督庁が動けなかった/動かなかったというのが特捜が扱うことになった理由だと思います。

なんにせよ、内偵はかなり進んでいたようですから、ロックオンはかなり前に済んでおり、後はタイミング良くファイアーするだけだったんでしょう。

ところで、今回の騒動で結果的に僕が学んだ事は一つ。

やっぱ企業は、技術力をベースにして確実に利益を出す部門を持ってないとだめだということ。

投資的に儲けるのならともかく、投機的に儲けるのは危険です。